※第17話:Game(in Hotel).15





 (あつい……………)
 ふたりして、露天風呂に浸かる。

 ナナはもう熱さにやられそうで、出たくて仕方なかった。
 しかし出たら、ハダカ見られちゃうもんね。


「お前、真っ赤だぞ?」
 となりで薔が言った。

「大丈夫か?」
「大丈夫…、です………」
 そう答えながらも、意識は朦朧としている。

「はやくあがれよ。」
 どう考えても大丈夫ではないので、薔にそう言われてしまったが、
「いや、見られちゃうんで………困ります……………」
 ナナは動かなかった。




 すると、


 ザバ――――――…


 いきなりカラダをあげた薔が、ナナのほおに手をあて言ったのだ。




「意識し過ぎだ、お前は。」






「あ……の………………」
 ナナはボーっとしながらも、薔を見上げる。
 出ている部分は、濡れた胸元まででとどまっていた。

 恥ずかしさに目をそらしたいナナだが、


 チュ――――――…


 岩に押し付けられて、強引にくちびるを奪われた。

「ふぅ……っ、……ん………………」
 ナナは深く、瞳を閉じる。

 くちは開けて、舌を絡めあう。

「ん……っ、ん……………」
 やたらディープなキスに我を忘れていると、

 ドサッ―――――…

 抱きしめられたナナは岩から離され、風呂の淵にあたまを乗せられた。




「はぁ……っ、はぁっ……………」
 ぐったりとあたまをもたせて、深く息をするナナ。
 そんな彼女の首すじに、薔はくちびるを何度も押し当てる。
「ん……っ、あ…………」
 くちびるの動きに過剰な反応をし、ナナはビクビクと震えた。




「風呂でセックスするか。」




 呟いた薔は、震えるナナを抱きしめた。








「はぁ…っ、あ…………」
 くちびるは、鎖骨のあたりを這っていた。
 背中にまわされた手が、肌を撫でる。


「んあっ………」
 ぐったりしたナナは、快感に身を委ねきってしまっていた。

 くちびるが、胸もとのふくらみを愛撫してゆく。




「あっ…………あ……………」
 そしてとうとうナナは、


「あああっ―――――…!」


 ビクンと震え声をあげて、達した。






 セックスに及ぶことなく、彼女は気を失った。

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