※第10話:Game(+Esthetic).8




「あの、いつものように、よくわからないんですけど、」
「いまのセリフを遡れば、要するにお前は逆に、俺にエロいことをしてぇんだろ?」

 ……ぇぇぇぇえ!?


「そんなこと、まったく言ってませんけど」
「したくねーのか?」

 ちょっ。

「やはり間があったな。」





「これでいーか。」
 そう呟くと薔は、おそらく電マのために用意していたと思われる、延長コードを引っ張り出してきた。

 そして、

「借りるぞ。」

 と言って、

 シュルッ―――――…

 ナナの制服のリボンをほどいた。

 (ぎゃあ――――っ!!)

 こころで絶叫するナナのまえで、

 ギシッ―――――…

 薔はベッドに乗った。





「お前、これで俺を縛り上げて、目隠しをして犯せ。」










「なにを、おっしゃってるんですか………?」
「犯せ、と言った。」

 えぇぇえっ!?

「そんなこと、できませんよぉ!!やめてください!!」

 顔真っ赤だか、こころは真っ青だか、よくわからない状態のナナ。
 しかし彼はつづけた。


「はやく来いよ、ナナ。」





 なんだかやはり、からだが自然と動いてしまって、気づいたときナナはベッドのうえで、薔にまたがっていた。

「痛く、ないですか?」
「痛くてもいーぞ?」

 両手首をつかんでうえにあげさせて、延長コードでぐるぐると縛り上げる。

 そして瞳を閉じていた薔に、ナナは自身のリボンを目隠しとして、巻きつけたのであった。

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