※第8話:Game(&Fete).6




 すべて答えが埋まった問題集を、薔は静かに採点していた。

「あ、あのぅ…………」
「なんだ?」
「教科書見なくても、答えわかるんですか?」
「あ?」
 恐る恐るナナが聞くと、薔は顔をあげた。


「バカにしてんのか?」



 ひぇえ………………!!



 そしてナナの解答よりはるかに短い時間で、採点は終わった。







「167問中、正解は36問だ。」










「間違いだらけで、採点するまでもなかったな。」

 ナナのまえで、またしても薔はふんぞり返った。


「逆にお前は、どこをどうやればここまで間違えんだ?」

「はいぃ………………」

 ナナはとことん落ち込み、しょげ返っていた。



「予想では、およそ10問だったが、」

 ……………………はい?

「やらなくてもできんなら、いっそやれ。」



 えぇぇえっ!?

「そのお言葉は、ありがたくいただいてもよろしいんですかぁ!?」






「言葉だけじゃねーよ。」

 え………………?



「ちゃんとご褒美はやる。ありがたく思え。」













「あ、あのぅ、いつものようによくわからないんですけど」
「お前、立て。」


 えぇっ!?


「なんでですかぁ!?」
「勃つモンは俺にある。よって、ここへ来い。」

 ………はぃい!?

 (なんだかよくわからないままだけど、逆らってもまたエッチなコト言われるだけだしなぁ……)
 ※すでに言われてるよ?



 立ち上がり、薔のまえに立つ。ちょっとした形勢逆転!

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