赤司視点

苛立たしい気持ちのまま、俺は黙々とスリーポイントラインからボールを放った。何度も何度も同じ行為を繰り返す。俺は苛立っていた。癒月に近付く黄瀬にも、俺以外と馴れ合う癒月にも。昨日癒月を殴ってしまったのは間違いだったとは思わない。いつも俺は正しい。だから、
「(その行動を否定するお前がむかつくんだよ)」
黄瀬を睨み付けた。それに対抗するように黄瀬も俺を睨み付ける。癒月には俺だけでいい。俺以外を知らない人間であって欲しかった。癒月に近付く人間は全て排除して来た。だから今回も、お前を排除する。

愛とは時に歪み狂うもの
(癒月に相応しいのは俺だけだ)


title//花畑心中

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