「ねえねえ、忍足」

「なんや」

「私の友達がね、全国大会を見に行ったわけですよ」

「ああ、それで俺に惚れてしもたん?んで自分ヤキモチ妬いとるんか可愛えなぁ。安心しぃ、俺はお嬢さん一筋やさかい」

「あ、全然違う」

「ちゃうんかい」

「ちゃいますよ。私の友達が、全国大会で惚れちゃったのまでは合ってるけど。相手は謙也くんだよ」

「なんやアイツか。どこがええねん友達に眼科紹介したり」

「え、謙也くん普通にかっこかわいくていいと思うよ。面白いし。忍足の従兄弟でしょ、友達に紹介できないかな。結構本気でお熱なの」

「んー、したらんこともないけど、それよりも、」

「、何?」

「なんで謙也は謙也言うて、俺のことは忍足やねん、おかしいやろ」

「え、だって謙也くんて呼ばなきゃ忍足とごっちゃになるじゃない」

「せーやーかーら、そこがおかしいねん。謙也を忍足言うて、俺を名前で呼んだらええやん」

「忍足を、…名前で?」

「おん」

「……えと、
……ゆ、ゆう、し?」

「………、今、自分、俺の名前忘れとったやろ」

「…てへ」



それでも疑問形でも名前を呼んでくれてめちゃくちゃうれしいなんて口には出さない
(ホンマに可愛えけど、なんかくやしいやん!)




こんなんでふたり付き合ってる設定。等身大忍足くんみたいなのを書きたかった結果がこれだ(どーん)
20100723
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