「ねえ、お前んちのベッドでなんでこんなにも狭いの?俺はみ出ちゃうんだけど」

「そんなおっきいベッドあったら、私の部屋の半分がベッドになっちゃうもん。それに私には丁度いいんです」

「俺足曲げてるんだよ?ああもう本当窮屈。これ絶対夜ベッドから落ちるよ」

「だから幸村くんのおうちにしようって言ったのに…」

「それは嫌」

「うー、わがまま」

「…」

「…」

「ねえ」

「ん、なぁに」

「狭いんだけど、落ちちゃうって言ってるだろ」

「ふふ、…じゃあ、もっとこっちに来てもいいよ?」

「うん、そうする」

「…うへへ」

「…なに、気持ち悪い」

「幸村くんは素直じゃないなぁ」

「…うるさいな」

「狭いもんね、私のベッド。もっと近づいてもいいんだよ」

「言われなくても」

「これで大丈夫?」

「ううん、まだちょっと窮屈。
ね、キスしていい?」

「狭いから、だよね?」

「狭いから、ね」


ちゅ、


「ん、ふふ、まだお狭いですか?」

「うん、まだ狭いよね。このベッドふたりじゃ狭いよ」

「じゃあもっとくっつきますか」

「ひとつになっちゃえばいいよ」


ぎゅうってくっついて、ふたりとけあっちゃえばいいんだよ。

狭い、、


2008年とかの産物
20100722
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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