「ひよし」
「…なんですか」
「んー、普通」
「?」
「ひよ」
「なんですか」
「ひよしりん」
「だからなんだよ」
「!返事するんだ」
「だって、アンタ俺を呼んでるんだろう」
「なんかね、日吉の呼び方を考えているんだけど、しっくりこないんだよね」
「相変わらずくだらないですね」
本当にくだらない。
そんなくだらないことに頭を悩ませている先輩は本当に馬鹿だと思う。もっと考えるべきことがあるはずだし、それに俺の呼び方なんて考えることでもないだろう。
「ひーくん」
「ひーさま」
「ひよちゃん」
「ひよわか」
「(はぁ、もうなんとでも呼べ)」
「ひわし」
「…は、」
「ひよしわかしの略でひわし」
「え」
「ああ、なんか響きよくない?」
「いや、ちょっと待て」
「ひわしね!」
「いや、決定するなよ」
「ひわしー!」
ニヤニヤしやがって、俺が嫌がってるの分かっててやってやがる。性格悪すぎじゃねぇかちくしょう。
「ひわしひわって、え」
(ドサ)(日吉くんに押し倒された)
「ひわしひわしって卑猥な感じですよね」
「え、ひよし!?」
「いいえ、俺はひわしですから」
「ちょ、ひよ、んっ」
「ひわしですからね、やらしいことしますからね」(ニヤリ)
「んーっ!」
あだ名を考える
(て、いうか。若って素直に呼べばいいじゃないですか)
20100310