ムーンライトに願いごと
満月のさまざまな呼び名に見立てたフレーバーが揃う、
ロリポップキャンディが詰まった缶詰。
それぞれの月たちにまつわるおまじないが込められているようだ。
不思議なことに、いくらたべてもなくならない。
お出かけのお供に、お喋りのおやつに。
迷えるきみが夢願えば、きっと月夜はこたえてくれる。
フレーバーの種類は以下の通り。
記述された文章に沿って、使用者はダイス補正などをGMに要求してよい。
使用回数や効果の強度はPLとの相談のもとGM裁量となる。
包み紙に描かれるのはうららかな春の花模様と、
ひそやかに交わされるよろこびに満ちた夜に浮かぶ月だ。
華やかな香りと上品な甘みが楽しめる、ローズジャム入りの紅茶味。
「秘密」「変化」「性」などのキーワードを持つ。
食べたきみはいつもより隠し事が上手くなったり、
意外な一面をみせてみたり……。
他人を惹きつけるような雰囲気を、有効活用できるかもしれない。
包み紙に描かれるのは真夏の湖に浮かぶ月と、
魚の王様とみなされたチョウザメが王冠を被る姿だ。
太陽を浴びて爽やかに実りはじける、トロピカルなフルーツソーダ味。
「友情」「平和」「ネットワーク」などのキーワードを持つ。
食べたきみはいつもより社交的になれたり、遊びに乗り気になれたり……、
他人の気持ちを和ませて、人の輪を繋げられるかもしれない。
包み紙に描かれるのは秋色に染まる木々や葉、
よく肉を付けた動物たちと、それを狙う狩人たちを見下ろす月だ。
濃厚でまろやかな味わいと豊かな香りが楽しめる、パンプキンバター味。
「お金」「味覚」「満足」などのキーワードを持つ。
食べたきみはいつもより料理上手になったり、
思わぬ利益やチャンスが舞い込んだり……。
落ち込んだ気分を持ち直して、今ある幸せに気付けるかもしれない。
包み紙に描かれるのは真冬の雪景色と、
狼たちの遠吠えのひびくその夜に浮かぶ月だ。
やわらかな甘さとぴりりと効いた辛みの、体も温まるジンジャーミルク味。
「リーダーシップ」「個性」「表現力」などのキーワードを持つ。
食べたきみはいつもより絵や歌が上手くなったり、きもち語彙が増えたり……。
場をまとめるような場面でも、
落ち着いた気持ちで対応することができるかもしれない。
1セッションに1人2回まで。
[1d100<=25]に挑戦して、成功すれば引けるレアフレーバー。
包み紙に描かれるのは、しんとした暗い夜の海、
幻惑をさそうように浮かぶ青い月だ。
甘やかな蜜とスミレの香り、レモンの酸味が効いた神秘的な味わい。
「極めて稀なこと」「決して有り得ないこと」といったキーワードを持つ。
食べたきみは、とっても珍しい事を起こしたり、体験できる。
それは普段見れない景色、誰かの表情、突然の事件かなにかか、
ともかく、これを食べたいっときだけ、
めったに起こらない、奇跡のようななにかに出会える……かもしれない。
それが、いいことかわるいことかは、わからないけれども……。