ジョルノ様は神様です! | ナノ



※服従


私がここに来てどれくらいの時間がたったのだろう。
この部屋には時計がないようで、朝なのか、夜なのか、時間の感覚が全くわからない。
ジョルノ様のお父様ー…DIO様は、暗闇から出てきた男に呼ばれて部屋を出て行ってしまった。
「ジョルノ様のお父様、か…」
私はベッドに横になりながら頭を整理する。
何の証拠もないので未だ信じ切れていないが、もしそうだとしても私を攫った理由がわからない。
ペットが欲しいなどと言っていたが、その実謎だ。
それにー…。
「スタンド使い…だよねぇ」
能力はわからないが、突然部屋に現れたのも、私の銃弾を避けたのも、きっとスタンドの力だろう。
きっと私なんかのスタンドじゃあ太刀打ちできない。
しかし、はい、じゃあ あなたのペットになります、だなんて言えない。
どうにかここから脱出しなければ…。
私はとりあえず、煩わしい首輪をカチャカチャといじり、それを外した。
この程度の拘束などギャングにとっては無意味だ。
私は部屋をキョロキョロと見回し、何か脱出の手がかりになりそうなものを探した。
するとベッドから少し離れたテーブルに、私の鞄が無造作に置かれている事に気付いた。
「そうだ、携帯…!」
私はバッとテーブルに近寄ると、ガサガサと慌ただしく鞄をあさった。
そして、運よく充電もまだ残っている携帯電話を見つけた。
「今こそ、ジョルノ様の電話番号を使う時…!」
私は興奮気味にジョルノ様のアドレス帳を開くと、すぐに通話ボタンを押した。
しかし、耳に聞こえるのはツーツーと言う無機質な音だけ。
「…まさか」
私がゆっくりと携帯画面を見ると、そこには
「圏…外…」
私はうぅ、と眉間に手を当てた。
そう言えばここには窓もない。怪しげなロウソクがゆらゆらと揺れているだけ。
地下か何かなのだろうか?
「ジョルノ様…」
私はぎゅっと、ジョルノ様のアドレス帳が開かれたままの携帯電話を胸の前で抱きしめた。
助けは呼べない、自力での脱出しかなさそうだ。
私は携帯を鞄にしまい、廊下の様子に注意しながら、部屋に唯一あるドアに近付いた。
「…」
ピタッとドアに耳を寄せて、足音がしないか確認する。
そして、そのままゆっくりとドアノブを回してみた。
「!開いた…!」
予想外に鍵などはかかっておらず、ゴゴ…と重い音をたててドアは開いた。
首だけをヒョイと出して廊下を確認してみるが、灯りもなく、暗闇で先が見えなかった。
不安はあるが、出口はここしかない。
私は鞄を掴むと、苦し紛れにスタンドを発動させて廊下に出た。
はずだった。
「ッ!?…!?」
確かに廊下へと踏み出した私の足は、その床を踏むことなく、またキングサイズのベッドへと投げ出されていた。
「っ…!?」
「ペットが外に出る時は、ご主人様が一緒であるべきだろう?」
そう言って私を見下すのはやはりDIO様で、私の脱出計画はいとも容易く失敗に終わったようだ。
「あ、あの、私 仕事があるので、そろそろ家に帰して欲しいなぁ……なんて」
チラチラとそちらを伺いながら言うと、DIO様はハンッとそれを鼻で笑い飛ばし、ベッドに仰向けになる私に覆いかぶさった。
「主人はこのDIOだと言ったはずだ。つまりお前の帰る場所は、ここだ…。物覚えの悪いペットは可愛げがないぞ…?」
そう言って綺麗な目を細めたかと思うと、DIO様は乱暴に私の体をうつ伏せにねじ伏せた。
「あぐッ…!」
「言ってわからないなら、体に仕込んでやろう」
光栄に思えよ、なんて耳元で囁かれ、その声色があまりにも色っぽいものだから、私は耳が熱くなるのを感じた。
しかし次の瞬間、耳の熱さなど軽く超える衝撃を下半身に感じた。
「い"ッ!?」
体が揺れるような衝撃。
一瞬何が起こったのかわからず頭が真っ白になったが、ジンジンと痺れる尻に我に返った。
しかしそれもつかの間、また大きな手で尻を容赦なく叩かれる。
「ぅあッ!」
反射で猫のようにピンと背中を反らせると、DIO様は嘲笑うようにククッと息を漏らした。
「見込み通りの本物なのだな。
痛みが気持ちいいのか?」
「ち、ちが、」
「違わないだろう」
言うが早いか、DIO様が立て続けに平手で尻を大きく叩く。
「あうッ!!」
私は嬌声に近い声を出してしまい、DIO様が言った通りだろうとまた叩く。
その痛みに生理的な涙が出てきて、自分の意思とはちぐはぐに、甘い吐息が漏れた。
ジンジンと熱い箇所を執拗に叩かれ、痛みが、より強い刺激になり頭が麻痺してクラクラとする。
ギャングの性質上拷問には強くあるつもりだが、部屋に充満するDIO様の香りや吐息は想定外だ。こんなものは反則だ。
「フンッ、最初の威勢はどうした。所詮お前もただの雌か?」
そう言ってころんとDIO様は私を再び仰向けにした。
きっと今の私は見られてはいけない顔をしている!
そう思い咄嗟に手で顔を隠すが、私なんかより何倍も力の強いDIO様にいとも簡単に取り払われてしまう。
「やっ…!DIO様ッ見ないで…!」
涙目で訴える私の何と説得力のないことか。
案の定、DIO様は余裕の笑みを浮かべながら私の頬をススッ…と撫でた。
それだけのことに、体が勝手にぴくんと反応してしまう。
「いい顔だ」
満足げにそう言ったDIO様は、やはりどこかジョルノ様と似ていて、私は胸がキュッと痛んだ。
「私はお前が気に入っているんだ」
「…ッジョルノ様に似たお顔で、そんな事言わないでください…っ」
私はそう言って、グッとジョルノ様より随分と厚い胸板を押す。
このまま身体を預けられたらどんなに心地いいだろう。
私が溺れそうな衝動に耐えていると、DIO様の指がごそっと私のシャツの中に入り込んだ。
「DIO様っ!?だっダメです何をッ、ぅあ……!」
もがく私に構う事なく、DIO様は私のブラジャーを強引に上にたくし上げると、加減もなくギュッと両の胸を大きな手で鷲掴みにした。
「っあ…!」
「顔に見合わず、身体は立派に女なのだな」
嘲笑うかのように言われ、私はかああっと顔が熱くなる。
恥ずかしさにがむしゃらに抵抗すると、胸の先端をぎゅううッ!と強く引っ張られた。
「ひあああっ!」
敏感な部分を遠慮なしに引っ張られ、私はビクンッ!と反射的に体をしならせた。
「いい声だ」
「ふあっ…!」
私が痛みを逃がす前に、DIO様はそう言いながらゆっくりとその部分を指の腹で優しく撫でた。
「んやぁ…っ」
ヒリヒリと敏感になったそこに、打って変わって与えられる甘い愛撫に、私は身を捩らせる。
くるくると円をかくように撫でれたかと思うと、ピンと突起した先端を指先で弾かれる。
「ぁんっ!」
私は自分の口から出た、聞いたことのない声に驚き、口元を手でバッと覆った。
「随分と私好みのいい反応をする」
そう言って、DIO様は満足げに私を見下ろす。
バチンと合ったDIO様の目をキッと睨むと、私は力一杯右足を振り上げた。
「う"っ…!」
「まだそんな元気があるのか。強情な奴だ」
ヒュンッ!と風を切った足はDIO様にパシッ!と受け止められ、そのまま両足を持ち上げられてしまった。
「ふ、ふざけないで下さい!私の身体は、全部ジョルノ様のものです!早く私をネアポリスに返してください…!」
私はこれから起きるであろう事柄に内心焦りながらも、気を強く持ち目の前の男を見つめた。
「此の期に及んで他の男の名を口にするとは肝が座っているなァ小娘…。初流乃よりも私の方がいいと、今に気付くだろう」
「!」
そう言ったDIO様の指が、ついに私のショーツの中に潜り込み、私はその感覚にサーっと青ざめた。
「やっダメです!それだけはダメです!嫌ですっ!助けてッ…助けてジョルノさまッ…!」
私ががむしゃらにもがき恐怖に目をギュッと瞑ると、突然 部屋にバァン!と勢いよく扉を開く音が響いた。
「人のものを勝手に持ち出さないで頂けますか、パードレ」
反響する音の中そちらを見ると、今一番会いたい人がそこに立っていた。
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