黒猫さんと銀の人





 背中から撫でていくとふるりと身体を揺らした。合わせて耳が何度となく動くと、恨めしそうにこちらを振り返る。黒く美しい毛並みの猫を膝に乗せた。

「厄介な姿になっちまったな」

銀時は楽しげに口角を上げると、とあるきっかけで猫になってしまった妙を愛であげる。
猫の性なのか、撫でられる心地よさにぐるぐると喉が鳴る。
そのせいで時折、無意識に男の口からこぼれ出る可愛いと呟く声に、鳴くことしか出来ない妙が、にゃぁと返せば一層男の笑みは深まった。




02/22 猫の日SS

2016.02.23





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