傍にある陽だまり






 北風に髪を乱され冷たさに身震いする。横を歩く銀髪も大暴れして可笑しさに笑いを溢した。
 ちらりと視線をくれた男が徐に立ち止まり、上着の前を開いて妙の前に立った。

「銀さんがあっためてやるよ」

 言葉を理解するより先に妙の頭から上半身は包まれる。相変わらずの甘い香りと、銀時の温もりがじわりじわりと冷えた頬に溶けていくのが心地よかった。





2016.02.23





×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -