凍える心にキスを一つ





白い吐息が唇にかかったと気付いた時にはすでに塞がれていて、身動きも適わなかった。
押し当てるだけのキスなのに、隠しきれない感情が流れ込んでくるのが分かって固く目を閉じる。
両肩を掴む腕に縋るように指先を添えた。

言葉にできない想いを抱えているのは同じだから。

このキスで伝わるように、と。




2016.01.01





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