とろける先に
※雰囲気R18
小さな痛みが鎖骨を刺激した。揺れる視界に気をとられているうちに、唇を寄せた銀時が妙の鎖骨に吸い付いてた。
「そこ…は、ぁだめって…!」
言葉を発する間も、聞く耳を持たない相手は尚も肌を味わうように啄む。
わざと音を立てると悪戯に口角を上げたのが見えた。
「今日はこういう日だって、教えただろ」
「だからって…!」
身体中至る所にキスの雨を降らせ、妙はすでに息も絶え絶えだった。散らされた朱い痕が熱を帯びて、やがて妙の意識を混濁させていく。
妙の腰を引き寄せると、覆いかぶさるように銀時が妙の顔に影を落とした。
「もうお喋りはなしな」
そう言い放つと、大きく揺れ動いた。拍子に口から声が漏れる。それを塞ぐように唇を合わせると、舌先を絡め合わせる。唾液が溢れて、キスの激しさを物語るように口端から伝い落ちていく。
貪るような銀時のキスに、妙の理性がついに弾け銀髪に指先を通して、もっととキスをせがんだ。
キスの日延長戦。大人な銀妙小話。
2015.05.27
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