冬の夜2





夫婦設定



人の温もりを得た布団を音もなくめくると、夫の隣に潜り込んだ。仕事が立て込んで疲れが溜まっていたのか目覚めることなくグッスリと寝入っていた。
それに少し寂しさを感じ、頬にかかる銀髪をそっと撫でる。冷えた指先が当たって顔を顰めた。その表情が可笑しくて笑う。

くるくると跳ねる銀髪が柔らかくて心地よかった。擦り寄るように顔を寄せて夫の温い頬に唇を押し当てる。

「…銀さん、お疲れ様です」

未だ自分からは気恥ずかしくて寝ている時にしか出来ない。満足した妙はもうずいぶん前に指定位置となった夫の二の腕に頭を乗せるとすぐに眠りに落ちていった。






妙視点




2014.11.17





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