君だから
やや大人向け
他の女のなら触れたことは確かにあった。けれどその時は抵抗もなかったし、只管、終えることだけを考えていた。
「ひゃ…ン」
手のひらに柔らかいものが掠めた拍子に普段聞くことのない甘い声が漏れた。
「あんまり可愛い声出すなよ…」
余裕も無いくせに、触れるのに躊躇うなんてお妙が初めてだった。
暗闇の中でも白く浮き上がる妙の乳房に、銀時は唾を飲み込むとそっと両手を添えた。瞬時に震える柔かな感触を味わうように、指に力を込めていった。指が沈んで形が変わる。
「ゃ…」
妙は唇に指を当てると声が出ないように噛んでいた。
「痛ェだろ…」
乳房から手を離さずに、噛み締めた妙の唇を舐めた。
2014.09.05
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