舌先で感じて
ほんのり大人向け
密かに想いを交わし合うと、同時に弾けた。重なったままでいると銀時から滑り落ちた汗が必死に酸素を求める妙の唇に落ちた。
「しょっぱ…」
妙は思わず唇を舐めた。見上げると銀時の身体はしっとりと汗をかいていた。
「銀さんの…汗も…しょっぱいのね」
確かめるように銀時が顔を近づけた。呟く妙に不敵な笑みを浮かべた。
「へぇ、ならお妙もしょっぱいか確かめていい?」
敏感になった肌をやわやわと銀時の掌が這う。銀時同様にしっとりと全身に汗をかいていた。
「ぎ、銀さんはもう知ってる…でしょう」
妙の言葉に返事を返すように銀時はチュ、と首筋に口付けて鎖骨、谷間…妙の汗を舐めとっていく。
次第にくすぐったさに身をよじる。愛撫に似た触れ合いに頬が緩くなる。胸元を丹念に舐めとる銀時の肩に手を置くと二の腕辺りを撫でる。
硬い筋肉に惚れ惚れする。普段の生活でいつ鍛えているのか不思議なほど逞しかった。妙の掌に吸い付くように馴染む男の肌が気持ちよくて、今度は胸板に手を当てた。
手を滑らせると男はピクリと頭を揺らした。構わずに張り出した硬い胸板を撫でる。心臓の鼓動が熱く、高鳴っていて妙に伝染する。
「もう寝ようと思ってたけど」
うっとりしていた妙に男は顔を上げるとニヤリと笑う。
「これは完全にお妙のせいだよな」
濡れる太股を撫でる手は誘う愛撫となって。
2014.08.30