余裕なんてない 





望んでいなかったわけではない。むしろこうなることを望んでいた。

「ぎ…んさん…?」

乱れた髪、倒れた拍子に襟元が緩くなって妙の鎖骨がくっきり見えた。状況をうまく理解出来ていない妙が徐に手を伸ばす。

「悪ィ…」

伸びる手に指を絡めて、これから起きる事への詫びを先に告げると唇に吸い付いた。



銀時視点


妙視点に続く





2014.08.18





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