せめて、





もう銀さんの後ろ姿しか思い出せない。

彼はどんな風に話してた?
どんな風に笑ってた?

広い背中はいつまでも私を拒んでる。
夢の中でだってあなたはこっちを向いてくれないの。

せめて、せめて、

あの子たちの夢の中では、振り向いて声を聞かせて。

悪い笑みでいいから微笑んで。




5年後病室お妙さん




2014.08.01





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