「―――-----ハイ、どうも。じゃ、次の方〜」
「失礼します」
コレは、●●●が叶ヤ髪商事の入社試験を受けた時の話である・・・
面接官と受験者
「ハイ、じゃあ、受験番号と名前をどうぞ」
「ハイ。受験番号39番、●●●■■■です」
第一印象は良し
「君は、春に高校を卒業見込みなんだね?大学には行こうと思わなかったの?」
「大学には行きたいと思っていません。早く社会に出て、色々と世界を見てみたいんです」
「へぇ〜・・・若いのに珍しいね〜」
シャンクスは感心していた
「だが、今の世の中、大学出の人間を優先的に採用しようとする傾向にあるが、お前はそれについてどう思う?」
ベンだけは違った
「そうですね。確かに、大学へ入って色々と教養を得る事も大事だとは思います。でも、それは学校に通わなくても自分の身体で学ぶ事だって可能というか、何とかなります、多分 」
「何とか・・・?」
「・・・ダハハハハッ!!」
眉間に皺を寄せたのは、ベン
●●●の発言に大笑いしたのは、シャンクス
「あの・・・私、何か変なこと云いましたか?」
「いや。ただ、ウチの頭のツボだったようだな」
「何とかなるって、お前、面白いなぁー!」
「あ、あぁ・・・」
●●●は静と動、陰と陽のような2人を目の前にして戸惑っていた
「また、ありきたりな事なんだが、自分の“コレだけは負けない!”ってモノはあるか?」
「特技・・・ですよね?」
「そうだな」
「 黒電話のダイヤルを誰よりも早く回せます 」
「「 ・・・・・・ 」」
今どき、黒電話の需要はあるだろうか?
それよりも、その特技はどこで活かせば良いのだろうか?
「あと、危険物取扱者と普通自動車免許はあります」
「本来、そっち先に云おうね?クククク・・・ッ」
「ほう、資格や検定関係は結構持っているんだなぁ?」
「ハイ。資格ゲッターピカ●チに憧れて頑張りました」
「資格ゲッター・・・?」
「ピカ●チ・・・?」
ベンもシャンクスも首を傾げた
※分からない人はググってみよう!(笑)
「最後に、ココの職種としては技術者を募集していたんだが、大丈夫か?」
「・・・・・・?」
「どうした?」
「技術者?」
「そうだが?」
「 事務・経理じゃないんですか!? 」
「いや、求人募集には“技術者”のみ掲載していたが?」
●●●、最初からミスしてました
「・・・そんなぁ」
「よく読んでから来て欲しかったな・・・」
「やっぱ面白いわ、お前」
悲喜交々な試験会場だった
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