短篇 | ナノ

オヤジ


七夕の夜

あなただったら、何を願いますか?





「オヤジ!!」

「何だ?○○○か?」

「うん!!」

「一体何だ?騒々しいな」

「あのさ!今夜、七夕なんだ!で、七夕ってのは私が居た世界のイベントで、短冊に願い事を書いたりするんだよ!!」


遥か上に居るオヤジに向かって話し掛けようとすると、自然と大声になるし騒々しくもなる


「グララララ・・・面白ぇじゃねぇか」

「あ!!」

「何だ?」

オヤジ、この短冊じゃ小さいよね!?

「なら、お前が代わりに書け」

「そうする。オヤジ、願い事、云って?」


代筆ですが、効果はあるでしょうか?


願い



「グララララ・・・俺の願いは」

「願いは?」

「もう叶ってんだ」

「・・・は?」

「家族ってのが欲しかったんだ。俺ぁ、もう沢山の息子・娘が出来た」

「叶っちゃったのかぁ・・・他に無いの?」」

「他の願いか・・・」


暫く考え込んで、オヤジは笑いながら云った


「お前ら、息子・娘が幸せになってくれりゃあ、俺ぁ満足だ」

「オヤジ・・・」


“白ひげ海賊団が全員、幸せであれ!!”


オヤジも含めて、全員が幸せならオールOKです!


END

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