短篇 | ナノ

イゾウ


七夕の夜

あなただったら、何を願いますか?





「イゾウ!」

「どうした?○○○」

「あのね、今夜七夕だから短冊に願い事を書いて欲しいの。あ、七夕って私の居た世界でのイベントなんだけど・・・」

「寄越せ」

「ハイ」


短冊を渡すと、とても達筆な字でスラスラと書いてくれた


「ほらよ」

「ありが・・・と?」

「どうした?」


イゾウから受け取った願い事を読ませて貰うと、気になる事が書かれていた


願い



「あの・・・コレって?」

「願い事、なんだろ?」

「そうですが・・・」


“○○○が16番隊に配属されますように”


「コレって、喜んで良いって事なんですよね?」

「俺んトコに来たら、可愛がってやるぞ?」


短冊に書いてまで願う事なんだろうか・・・?


END

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