短篇 | ナノ

幸福の青い鳥


「聞いて、聞いて!!」


モビー内に響く○○○の声


「何だよ?」

「エース隊長、聞いて下さい!!」

「だから、何だよ?」

「私、見ちゃったんです!!」

「見ちゃったって・・・幽霊とか?」

「違いますよ!」

「じゃあ何だよ?」


○○○は勿体ぶっている


「聞きたいですか?」

「ココまで云われたら気になるだろ?」

「ふふふ♪」


○○○は肩を揺らして笑っている


「おーい、お前ら何してんだ?」

「あ、サッチ」

「サッチ隊長。お疲れ様です」

「なに話し込んでんだ?」

「○○○が何か見たんだってよ」

「へぇー。何を見たんだ?」


○○○の話にサッチも興味を持った


「あのですね・・・?」

「「 うん 」」

クジャクです

「「 ・・・・・・ハイ? 」」

「クジャクが、空を飛んでたんです!!」


○○○は興奮気味に話す


「私、クジャクが空を飛ぶとか知らなかったです!ってか、あんな大きなクジャク、初めて見ました!!」

「ちょっと待って?クジャクは空を飛ばないんだよ?

「・・・えぇええ!?」


サッチの一言に驚愕する


「そうなのか!?」

「って、エースも知らなかったのかよ!!」

「知らん!」

「でも、クジャク、居たんですよ?しかも、優雅に空を飛んでました」

「突然変異とかじゃねぇの?」

「でも、空を飛ぶクジャクって・・・」


謎が謎を呼ぶクジャク


「ホントに居たんです・・・よぉおおおおお!?居た、居ました!!ほら、あそこ!!」

「どこだよ?」

「ほら、あそこです!!」

「え?」


○○○が指差す方向にサッチとエースが向く


「あ、降りてきた・・・近くで見て来ようかな!」


○○○は猛ダッシュで船尾へ向かって走って行く


「なぁ、アレって・・・」

「クジャクじゃねぇし・・・」

「ってか、マルコだし

「・・・○○○に何て説明しようかな」


その後、サッチとエースはマルコに何て云おうか?○○○に何て説明しようか?と悩んだそうだ


幸福の青い



「マルコ隊長!!」

「何だよい?」

「クジャク見ませんでしたか!?」

「クジャク?んなモン居ねぇよい」

「でも、さっきココに降りて来てる筈なんですよ?どこ行ったのかな・・・青いクジャク」

「・・・青い?」

「はい」

「クジャクは青くないだろい?」

「でも、降りて来たのは青い大きなクジャクでしたよ?珍しい鳥ですよね!!」

「○○○」

「はい」


マルコの呼び掛けに、純真な目を向ける○○○


「それ・・・俺だよい」

「マルコ隊長?・・・まさか!!」

「嘘じゃねぇよい。それと、コレはクジャクじゃねぇよい!!」


そう云うと、マルコは不死鳥の姿となる


クジャクだぁ〜ッ!!

「だから、クジャクじゃねぇよいッ!!」


○○○は、不死鳥マルコをよく存じ上げていなかったようです


END


*****
孔雀が空を飛ぶのか?そう思っていた私の考えを表現してみました。

どうも、憂です(笑)

マルコがたまに孔雀に見えるんですよ・・・

現実、孔雀が空を飛んでいたら目立ちますよね?

職場でそれを話したら、爆笑されました(^_^;)

あと、OPの世界に孔雀って居るのかな?居ると思って読んで下さい(笑)



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