短篇 | ナノ

お疲れさま


・・・あ!


室内に響く声

その持ち主は、俺の部屋に来ていた○○○のモノだった


「どうしたんだよい?」

「・・・肩が」

「肩?それがどうしたんだよい」

「肩が・・・上がりません」

「・・・四十肩か?」

「違ぇよ!40代なワケあるか!!」

「だよな、30代だもんな?お前・・・」

「まだ20代じゃ、ボケ!!」

「誰がボケだよい。来月で30代だろうが」


棚の上にあるモノを取ろうとして手を伸ばしたが、どうやら腕が上がらなかったらしい


「肩こりかなぁ・・・」

「痛みは?」

「肩より、背中が痛いよ・・・」

「どれ?」


マルコが背後に忍び寄り、○○○の肩・背中を指圧する


ぎ、ギャフンッ!!


「ギャフンって・・・他に言葉なかったのかよい・・・」

「自分でもびっくりだよ、ギャフンって今どき云わないし」

「昔も云わないよい」

「何か、凄く痛かったよ?何したの!?」

「何って、肩を押しただけだよい」

「えぇ!?絶対、殴ったよね?

「今から殴ってやろうか?」

「いや、やめて下さい・・・」

「ってか、何だよコレ・・・硬すぎるよい」


○○○をソファに連れて行き、首や肩をゆっくりと指圧する


「あぁ・・・うぅうううう・・・そこ、イイですねぇ〜・・・イデデデデ」

「どうしたらこんなになるんだよい」

「何って、今週はデスクワークが多かったからずっとパソコンしてたんだよ。しかも、あおッ!?・・・残業三昧だったしぃいいいッ!!」


マルコは○○○が話している間も指圧を止めず、ずっと解している


「そうか」

「もうさ、何か陰謀を感じるよ・・・」

「何のだよい」

「会社の?」

「俺に聞くなよい」

「ねぇマルコ?」

「ん?」

「私が過労死したら、PS3のゲーム、●●君にあげてね?」

「何だよ、その遺言・・・ってかゲームかよ。あと、●●って誰だよい」

「うん。約束したんだ・・・周りであのゲームやるのはあの子だけだから。●●君は会社の後輩。マルコ、頼んだよ?」

「ハイハイ」


マルコは少し呆れながら、それでも少し笑って返事をすると肩もみを続けた


さま



「ってか、整骨院に行けよ、今度」

「・・・・・・」

「○○○?」

「・・・・・・」

「寝たのか?」


○○○専属の肩もみ係になら、なっても良いかな?と思ったマルコは

ソファで寝てしまった○○○にそっとタオルケットを掛けてやりました


END


*****
先週の水曜日に、突然肩と背中が痛くなり整骨院へ駆け込みました。先生からは「こんなに硬い人はなかなか居ません」とお墨付きを貰ってしまいました。

マルコに肩もみされたい

それだけで描いてしまいました。そして、PS3のゲームに関しては『更新』の5/29分を参照して戴けたら分かりますが、海賊無双2です(笑)

職場の子と話をしており、形見分けは海賊無双2になりました。彼、PS3は既に持っているのでwww


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