短篇 | ナノ

エース


朝、目が覚めたら・・・


「エース?朝だよ?早く起きないと・・・えぇえええッ!?


彼氏の頭にネコ耳、お尻にシッポが生えていました


「んだよ・・・大声出して」

「え、え、エース?身体、大丈夫?」

「身体?・・・何ともないぜ?」

「いや、めっちゃ異変起きてますから!」


とりあえず、ネコ耳の生えた頭を見せるべく鏡を持たせる


「・・・何で?

「私にも分かんないよ」

「でもよ?」

「何?」

意外と可愛くないか?俺!

「・・・は?」

「だから、この姿の俺って、意外と可愛くないか?」


朝っぱらから何を云ってるの?この人

もしかして、頭にも異変が起きたのだろうか?


「おい、○○○!何とか云えよ」


つまんねぇじゃん!と頬を膨らませている姿は、確かに可愛いと思えた

しかも、ネコ耳&シッポ姿のため、普段の何倍も効果は高まっている


「○○○」

「ん?」

お腹空いたニャン♪

「・・・ッ!!」


私、きっと萌え死に出来ると思う!!


にゃん!にゃん!にゃん!



次の日、目が覚めたらネコ耳とシッポは消えていました


「何だよー勿体ねぇーなぁー」

「写メ、残しておけば良かった・・・」

「本気で残念がるなよ」

「あんな犯罪級のエース、もう見れないかも知れないじゃん・・・」


私の落ち込みっぷりが、半端なかったです


END

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