短篇 | ナノ

白ひげ海賊団


「○○○、温かくしろよい」

「あ、ありがとうございます」


モビーディック号は現在、冬島付近を進行中


「○○○、今日は雪かき当番じゃねぇだろ?」

「そうなんですが、皆、大変そうだから・・・」

「お前、お人好しだな?休みは休めよ」


エース率いる2番隊が今日は雪かき当番


「休みますよ?」

「今休めよ」

「コレが終わったら休みます。だから、早く終わらせましょう?」


○○○は手を休める事なく促す






お前達ぃ〜!!飯だぞー!?


サッチが大声でクルー達を呼ぶ


「あ、サッチ隊長だ」

「お前も行くんだろ?」

「はい。配膳は4番隊の仕事ですから」


結局、お前休んでねぇじゃん?とエースは呟く


「良いんですよ。楽しかったんで」

「変な奴だよな?お前・・・」

「よく云われます。サッチ隊長もそう云ってました」

サッチに云われたら終わりだぞ?

「手厳しいですね、エース隊長は」


ケラケラと笑いながら、○○○は甲板から中へ入って行く


「おい、エース」

「ん?あぁ、マルコ」

「ちょっと、船尾に行って来てくんねぇか?忘れモンしちまった」

「自分で行けよ」

「オヤジに呼ばれてるんだよい」

「・・・ったく、しょうがねぇな」


エースは渋々ながら、マルコの忘れ物を取りに船尾へ向かう




「ったく、飛んで行きゃ早ぇじゃねぇかよ・・・」


ブツブツとボヤキながら歩いている


ズボッ!!

ドサッ!!



「ぬぉおおお!?」


一瞬でエースの視界はホワイトアウト


「・・・ぷ、ハハハハハハハハ!!!」

「マジかよい!?」

「だ、大丈夫ですか!?」


頭上で聞こえるサッチ・マルコ・○○○の声


「お前ら・・・何してんだよッ!?」


エースの怒りはMAXだ


「・・・え、エース隊長!大丈夫ですか!?」

「○○○・・・お前もグルかよ」

「いや、その・・・そうなんですか!?


○○○は振り返り、マルコ・サッチに確認する


「そうなるのかな?」

「いや、○○○は利用されたんだろい?」


マルコ・サッチは笑いを堪えながら答える


「どういう事か、説明しろ。パイナップルとフランスパン


エースの額には、3本くらいの青筋が見える


「まぁ、あれだよい。船尾の一部が雪の重みで壊れちまってな?そこにちょっと雪が積もっちまったんだよい」

「んで、エースがその穴、広げちゃったんだよね・・・」


マルコもサッチも、“エースが壊した”みたいな雰囲気を出している


「エース隊長、大丈夫ですか?上がって来れますか?」

「○○○、お前だけだよ。俺を心配してくれてんのは・・・」


良いオトナ2人はエースを助けようともしなかった


イタ



「エース隊長、私の手に掴まっ・・・うわぁあッ!?

「ちょ、○○○、あぁああああ!?」


エースが広げてしまった穴に、○○○が落ちた


「「 ギャハハハハ!! 」」


這い上がって来たエースに、良いオトナ2人は本気で怒られました


「エース隊長・・・私も助けて下さい」


END


――――――――――
タイトルを無視した展開だ・・・orz

でも、こんな白ひげ海賊団なら良いなって思って描いちゃいました

楽しんで戴けたら幸いです♪


<< >>

[サイトTopへ ]

×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -