短篇 | ナノ

親子パロ【エース(17歳)】


「また俺の部屋に入りやがったなッ!!こンのクソババァッ!!」

「誰がクソババァだ、バカ息子ッ!!」



借家が揺れる程の大喧嘩を繰り広げる2人


「毎回毎回、何度云わせりゃ気が済むんだよッ!!」

「親が部屋の掃除で入っちゃマズいのかよッ!!」

「マズいだろッ!!」

「エースッ!お前、何かやましいモン隠してんじゃないだろうねッ!?」

「何もねぇよ」

「無いのかよ?エロ本とかエロ本とかエロ本とか…」

「ねぇよ。それにエロ本ばっかじゃねぇかよ…」

「17にもなってエロ本1冊もないなんて、アンタ…ホモじゃないだろうね?大丈夫?」

「変な心配すんじゃねぇよ!ホモじゃねぇしッ!!」

「いや、そうだったらそうで云ってくれたら、私は受け入れるよ?私、そっち関係も理解ある方だから」

「違うって云ってんだろ?」


息子と母親の会話は噛み合わない


「じゃあ何?アンタ、自慰もしないの!?」

「ちょっと待て…仮にも女だろ?恥ずかしげもなく云うな、そんな言葉…」

「なに照れてんのよ」

「照れてねぇよ」


エースは動揺している


「バカね、アンタ。今更こんな言葉を恥ずかしがってたら、アンタ生まれてないんだからね?私、もっと凄い事してんだから


○○○はエッヘンと胸を張る


「いや、威張るなよ…」

「威張るわよ。命懸けでアンタ生んでるんだから」

「………」


エースの眉間に皺が寄る


「どうした?」

「ンだよ…それ云われたら、何も出来ねぇだろ?」

「エースの負けだな、今回も」

「負けてねぇし」

「負けてんだろ?前回、アンタのこと1本背負いで倒したの忘れたか?」

「アレは反則だろ!?」


※前回は、エースが寝坊して遅刻しそうだったからという理由で○○○が寝起きのエースを背負い投げで起こしたそうです


「反抗期ってヤツは分からんでもないけど、私に勝てないんだから諦めな?」

「反抗期じゃねぇし、○○○にも負けてねぇよ」

「また○○○って呼び捨てにする!いい加減、お母さんって呼びなさいよッ!!」

「ヤダね。クソババァか○○○で充分だろ?」

「じゃあ、アンタはバカ息子で決定だからね?」

「勝手にしろ」

「勝手にするわよ」


ニカッと笑う○○○


反抗期の息子と
シングルマザー



「クソババァって呼んでんのかよ?」

「あぁ」

「エースん家の母さんって、まだ33だろ?」

「ルフィんトコもサボんトコも若いじゃねぇかよ?」

「俺ん家は……知らねぇ。多分、○○○と一緒くらいだぞ?」

「俺んトコは…一応30代だったかな?」

「とにかく!クソババァで良いんだよ、○○○は!!」

「「( 素直じゃねぇなぁ、バカ息子… )」」


END

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