短篇 | ナノ

B


「次は明日だ」

「・・・はい」

「どうした?」

「キャプテン・・・」

「何だ?」


○○○が深刻そうな顔をしていた


「私、治るかな?」

「何故だ?」

「私ね、この目がちゃんと治ったら世界を見て周りたいんだ」

「・・・そうか。なら、ちゃんと治せ。きちんと治療すれば治る」

「ホントに!?」


嬉しそうに跳ねる○○○


「じゃ、また明日ね?キャプテン!!」

「あぁ」


さっきまでの沈んだ顔から一転

満面の笑みで船を出て行く


「また明日、か・・・」


○○○の望んでいた明日は、来なかった

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