短篇 | ナノ

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「○○○、もう中に入ってろ」

「大丈夫だよ、キャプテン。それに、もう少し見ていたいんだ」

「・・・分かった。結構寒いから、無理はするな」


ハートの海賊団・キャプテン トラファルガー・ロー

彼の船に乗せて貰って数ヶ月が経った

クルーの皆も暖かい

キャプテンも素っ気ないようで、実は優しかったりする


「○○○、寒いから中に入った方が良いと思うぞ?」


この声は、ベポだ


「ありがとう、ベポ」


ベポの声がする方へ向き直りお礼を伝える


「○○○、こっちだよ。こっち」


しかし、向き直った方角にベポは居なかった


「あ、ゴメン」

「大丈夫。それよりも体調は大丈夫?」

「うん。今日は結構調子が良いと思うよ?」

「そっか。なら安心だね。あ、そうだ、もうすぐご飯だってよ?」

「あ、そうなんだ。だからキャプテンも声を掛けてくれたのか・・・」

「キャプテン、来てたの?珍しいね?」

「来てたけど、珍しくなんてないよ?」


ベポが少し驚きながら、○○○を中へと促す


「ここは冬島だから、冷えちゃうよ?」

「ありがと・・・・・・フフフ」

「どうしたの?」

「いや、何でもない」

「気になるよ」


突然、笑い出した私にベポが不思議そうに首を傾げる


「皆で」

「みんな?」

「うん、皆。皆でおんなじ事を云うんだなって思ってさ?」

「だって、○○○は大事なクルーだよ?仲間じゃない!心配だもの!」

「仲間、か・・・ありがと」


たった数ヶ月の付き合いだ

でも、私の事を仲間だと

ハートの海賊団のクルーだと云ってくれる皆を

私は愛している

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