短篇 | ナノ

告知


家に帰ると、愛しのハニーが泣いていました・・・


「○○○、どうしたの?」

「・・・ッ、サッ・・・チぃ・・・」

「ウワッ!?何、ねぇ?どうしたの!?」


声を掛けたら飛び付かれました

ちょっと嬉しい


「・・・ん・・・ス」

「ん?なに?」

「新型ウイルス・・・」

「新型、ウイルス?」

「うん」


新型ウイルスがどうしたんだろう?


感染しちゃったのぉおおおおッ!


かなりの爆弾発言なんですけど!?


「ちょ、病院行ったの?ねぇ、大丈夫?具合悪くない!?」

「今度・・・1週間」

「い、1週間!?そんな短くて良いの!?」

「うん」

「おれもついて行こうか?」

「良いよ。大丈夫。サッチ、仕事あるじゃん」

「でも、心配だよ!」


一人で行かせられないよ!

おれこう見えてもジェントルマンだよ?


「手続きは簡単だし、預けるだけだから」

「でも、確かに任せるだけだから大丈夫だろうけど・・・」

「大丈夫。直るって云ってたし」

「治るって云ったって、新型ウイルスでしょ?」


気丈に、心配掛けまいと振る舞う○○○の健気さ・・・

なに、この子!超天使ッ!!


「うん。店の人も“こんなウイルス作った人が悪い”って云ってたから。でも、何かショックでさ・・・」

「ショックだよね・・・・・・・ん?店の人?」


病院に行ったんだよね?店の人ってどういうこと?


パソコン、来週メンテナンスに出すから

パ、パソコン!?


新型ウイルスにやられていたのは、我が家のパソコンでした・・・





「サッチ、どうせエッチな動画とか観てたんでしょ?」

「バ、バカ云うんじゃありません!君と出会ってからは観てません!!」

「・・・ホントにぃ?」

「ホントだって、信じてよ!!」

「大丈夫、信じてるよ。いろんなサイトにばら撒かれてるらしいから、誰でもクリックしちゃうらしいし・・・」

「ちょっと!その目、絶対疑ってるよね!?」


END

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