短篇 | ナノ

サンジ


「今年ももうすぐ終わりか・・・」

「・・・そう、だな?」


もうすぐ今年も終わる

とても早いものだ


「あのリゾート地、また行きたいなぁ〜」

「ん?・・・あぁ、あそこな」


手元にあったアルバムの、夏のページを見て思い出すのは楽しかったバカンス


「○○○」

「ん?」


名前を呼ばれてサンジ君の方を見ると、そのまま抱き寄せられてキスをされた


「また連れてってやる」


二カッと笑い、“だから、ずっとこのままいよう”なんて云われた


「ホント?」

「ホントだ」


疑っているワケじゃない

でも、相手はあのサンジ君だ・・・


「私がオバさんになっても、泳ぎに連れてってくれるの?」

「あぁ」


将来の自分を想像して悲しくなるが、オバさんって何歳からなんだろう?


「派手な水着はとてもムリよ?」

「大丈夫だ」


ビキニなんて今でも着れたモンじゃないが、若い子には負ける


「私がオバさんになっても、ホントに変わらない?」

「変わらないさ」


心配するな、と頭を撫でてくれた


とても心配だわ、アナタ、女の子が好きだから

「ちったぁ信用しろ!」


オバさんになっても



「ホントにホント?」

「あぁ、ホントにホントだ」

「若い子にも女の子にも目移りしちゃダメだよ?」

「約束する」


END

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