サッチ
「サッチのバカッ!もう知らないッ!」
「誤解だから、ね?機嫌直してよ、○○○ちゃん!」
サッチの頬に大きな掌の跡が残っている
「だってさ?おれだって男なワケよ。でさ、惚れた女を抱きたいって思うのは普通じゃないかな?」
「毎日か!?毎日、しかも昼間っからか!?」
「ホントは朝からでも、一晩中でも抱いてたいワケ!でもさ、それじゃ○○○ちゃんが死んじゃうと思うから、1,000歩譲って昼間にしたんだよ!?」
「いっぺん死んで来い、フランスパン」
何が、1,000歩譲ってだ、と○○○が憤慨している
「でもさ、おれ、○○○ちゃんが一番なワケ。比べる対象じゃないって分かってるけどさ、おれの大切なものNo1なワケよ、実際」
床にドカッと座り、頬杖をつくサッチ
「ハイハイ分かった」
「おれさ、こういう稼業じゃない?だからさ、後悔はしたくないんだ」
「だからって、食糧庫で抱こうとするんじゃないよ!」
サッチの事は好きだが、こういうデリカシーの無さというか押しの強さには参っていた
「おれのこと嫌い?」
「嫌い」
「うそーん!?」
「ウソ」
「ホント?」
「さぁね?」
サッチが素直に自分の思いを伝えてくる分、意地を張っているつもりはないが素直になれない自分がいると気付いている○○○
「ねぇ、○○○?」
「ん?」
「
お願いがあるんだけどさ・・・お嫁さんになってよ 」
「ヤダ」
即答する○○○
「何で!?」
「メンドイ」
「4文字!?4文字でおれの一世一代のプロポーズを断るの!?」
「あぁ」
サッチが大げさに落ち込む
「・・・毎日、おれの味噌汁を作ってくれ!」
「ヤダ、メンドイ」
「6文字ッ!!」
結局、恥ずかしがり屋で素直になれない○○○はなかなかOKを出してはくれなかったが、それなりに幸せになれそうです
プロポーズ大作戦
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