短篇 | ナノ

トラファルガー・ロー


「ロー?」

「何だ」

「ちょっと質問してもいい?」

「・・・ちょっとだぞ」


無愛想だが、私のお遊びにも付き合ってくれる


「もしも。もしもだよ?私のお父さんが、ローとの交際を反対したらどうする?」


突然の質問で、眉間にシワが寄り明らかに不機嫌となるロー


「質問とは、それか?」

「う、うん」

「・・・愚問、だな」

「ぐ、愚問って!こっちは真面目に聞いてんのに!!」

「・・・反対、されたのか?」

「・・・・・・」


ローの質問に、言葉を返せない○○○は、小さく頷く


「・・・そうか」

「ロー」

「誰かに反対された。だからって、お前は付き合うのをやめるのか?」

「ヤダッ!ローと居たい!」

「フッ、なら堂々としていろ」


力なく俯く○○○の頭にポンと手を乗せるロー


誰がなんと云おうと、おれがお前を幸せにする


そう告げると、乗せていた手を大きく揺さぶった


「ウワッ!ちょッ、え、ロー!?」

「もう云わねぇ」

「えぇ!?」


もう1回云ってよ、そうねだると頭を何度も撫でられてしまった


ロポーズ作戦


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