短篇 | ナノ

エース


「・・・ぁ」


自動ドアが開くと、ココを贔屓にしてくれるお客が現れる


「いらっしゃいませー」


その人は、いつも同じ時間にやってくる

大体、3〜4日おきで返却とレンタルをしている


「(あの人、5〜6本借りてくけど、ちゃんと観れてんのか?)」


気になる客を目で追いながらも、会計に来る客の対応をしたりする


「こちら新作ですが7泊8日も出来ますが、どうしますか?」

「1泊で構わないわ」

「では、こちら1泊となります。80円です」


お釣りを渡したり、レシートを渡したり

DVDを袋に入れて渡したり・・・


「(あの人、今日はなに借りんのかな?)」


気になる客が自分のレジに並んでくれるのか?

これも気になる


「次の方、どうぞー」

「・・・お願いします」


目の前に居るのは、気になる客だった


「5点で400円になります」

「あ、これで」

「1000円とカードお預かりします」

「600円のお返しとカードとレシートになります。返却日は来週の火曜日です」

「分かりました。どうも」

「ありがとうございました」


店員と客の会話だが、気になる彼女との接触はココしかない

小さく会釈をして帰る彼女に、いつしか惚れてしまっていたんだ


レンタル店の



「お前、知らねぇの?あの子、おれ達と同じ大学だぞ?」

「え、マジ!?ってか、名前!名前、何て云うんだ!?」

「確か・・・経済学部の■■■○○○って云わなかったかな?おれの彼女、同じゼミだぜ?」

「ウソ!?・・・マジ、紹介して!」

「え?エース、お前・・・マジかよ」

「大マジだ!」


2人が店以外で出会う日も近い・・・?


END



*****

エースがレンタル店の店員なら、借りる内容に気を遣います←
だって、恥ずかしいじゃないか(笑)

普段、レンタルではアニメとドラマが多い私は、乙女チックなレンタル物がない・・・orz


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