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父と娘
「ハァ、ハァ・・・ハァ」
建物の陰に隠れたり
草むらの中に隠れたり
「いい加減に出てきなさい」
この親父の体力、半端ない!
もう、逃げ切れないんじゃないか?そう思ってしまう
「■■■、早く出て来ないと・・・
この辺一体を凍らせるぞ? 」
能力の無駄使いをすんなぁあああああッ!!
ってか、立派な脅迫じゃないッ!?
「3」
どうしよ・・・マジで凍る?
「2」
寒いの嫌いなんだよね、私
「1」
でも、ココが凍る方が問題か
「ゼ「出るわよッ!!」」
草むらから出てくると、かざしていた手を下げる男
「あのさ、脅迫とかどういう神経してんの?」
「お前がさっさと出て来ないからでしょ?」
「それでも海軍の偉い人なの?」
「偉い人でしょ?実際」
「そうですね、大将・青雉」
「それが大将に向かって利く口かよ、■■■少尉」
クザンの手は既に凍り始めている
「どうしても連れ戻すの?」
「当たり前じゃない、おれは父親だよ?」
「戻らないって云ったら?」
「力尽く、でしょ?」
クザンの手が、■■■に向かう
「両棘矛」
氷の矛が■■■に向かって飛んで来る
「ッ!!
暴風ッ! 」
■■■の前に風の壁が出来る
「あらら。参ったな・・・」
「本気・・・なの?」
「あぁ」
「消される、カモね?私」
「安心しろ、形だけは残しといてやるよ」
「普通、娘にそんなこと云わないんですけど?」
「能力使うお前には手加減出来ねぇよ」
「・・・(ボソッ)大将のクセに」
「何か云ったか?」
「別に?」
両者、付かず離れずで動きを見計らっている
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