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いよいよ、特訓最終日
昨日はベックマンとの特訓で、本当に死ぬかと思った
「赤髪・・・」
「ハハッ美人が台無しだな?」
「誰のせいよ?」
「どうだった、特訓は?」
シャンクスは口角を上げる
「まぁまぁって所・・・かな?海軍の教え方なんて比じゃないわ、無茶苦茶よ海賊式」
「ダァーッハッハッ!そうだろ?数日で身に付けて貰うんだ、この位して貰わないとな」
■■■に向かってウインクをしたと思うと、すぐに真顔に戻ってしまう
「■■■」
「何よ」
「必要があったら、お前も出撃するぞ」
「私が?」
「あぁ」
四皇・カイドウとの闘い
こればかりは、シャンクスのみが出向くと思われていた
「だが、出撃するかは試験に合格したらだな」
「船、壊れない?」
「平気さ。そんなヤワじゃない・・・来い、■■■」
互いの剣が抜かれる
「剃ッ!!」
「・・・六式か」
「(捉えた!)タァッ!!」
「甘い」
捉えたつもりだったが、振りかざした剣はシャンクスによって受け流されてしまった
「間合いは上手く取れるようになったな?」
「どうも」
「六式も仕込まれていたのか?」
「まぁね・・・私はこっちの世界じゃ、非力過ぎるから」
「なるほど」
ジリジリと相手の間合いに詰め寄りながら、タイミングを図る■■■
「云っておくが、手加減はしない」
シャンクスが振り上げた剣からは、斬撃が見えるほどだった
「膨張ッ」
「爆風か・・・」
巻き上がる土埃や爆炎に姿を晦ます
「鎌鼬」
「・・・会得したか」
嬉しそうに■■■の鎌鼬を見ては避ける
「剃!!・・・捉えた!!窒息」
「・・・・・・」
シャンクスを捉え、手をかざすもシャンクスの鋭い眼光に射抜かれる
「ッ!!」
「上出来だ・・・」
「・・・ぅあ」
これで何回目だろう?
覇王色の覇気を当てられ、ギリギリで意識を保つ事が出来るようになった
「この短期間でよく会得した」
「アナタが云ったんじゃない」
「
本当に出来るとは思わなかった 」
「えぇ!?」
シャンクスは本当に出来ると思っていなかったらしく、■■■の吸収の良さに驚いていた
「これなら、前線に出せる」
「出撃するのね」
「あぁ。明日にでもカイドウの元に着くだろう。そして・・・予定が変わった」
シャンクスは笑みを消すと、真顔になり■■■を見つめる
「予定・・・何かあったの?」
「
エースが捕まった 」
「え?」
「インペルダウンに投獄されている。近々、公開処刑の予定だ」
「公開・・・処刑」
エースが投獄された事も去ることながら、公開処刑に関しては分からなくもないが決断が早い事に引っ掛かりを感じる
「戦争が起こるぞ・・・」
「戦争・・・」
「あぁ。海賊VS海軍のな・・・」
最早、暴走するこの時代を誰も止める事はできないのだろうか?
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