Romance Dawn | ナノ

A


暴風


突然の事で、すかさず壁を作り躱すだけでやっとの状態だった


「俊敏さは良い。だが、すぐに能力に頼るのは良くない」

「・・・父やつるさんにも云われたわ」

「能力者の悪いクセだ」


片膝を付かされた状態で、剣を突き付けられるのは良い気分ではない


「剣を抜け」


シャンクスに云われ、剣を抜く


「因みに、覇気は使えるか?」

「・・・見聞色の覇気なら」

「ほぉ、少尉ながらに身に付けていたか」

「武装色の覇気は特訓している最中だったの」

「なら、この数日で身に付けて貰う」

「・・・はぁ!?」


シャンクスと云う男は、何もかもが規格外である


「なに云ってんの!?武装色の覇気なんて、そんな簡単に身に付けられるワケないじゃない!!」

「中将つるに鍛えられていたんだろ?」

「成功なんて何回かに1回くらいのものよ」

「大丈夫だ、お前なら出来る!」

「ムチャ云うなぁ・・・」


シャンクスは、大きな口を開けてガハハハと笑っている


「何を練習していたんだ?」

「鎌鼬・・・空気を鋭く尖らせ、武装色の覇気を込め鎌状にして相手にぶつけるって技よ?最近出来たのは、父と喧嘩して逃げ回ってた時かしら・・・」

「じゃあ、覇気を確実に使えるように訓練するか」


シャンクスは腕をグルグル回したり、首を捻っている

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