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「ただいま〜」
シャンクスは、疲れた〜とボヤキながら帰還する
「こ・・・ンのぉ・・・
アホ船長ッ!!何やってんのよ!」
「あだッ!?何するんだ・・・ってぇーなぁ、もう・・・」
帰還したシャンクスの頭を、その辺に転がっていた棒で殴る
「アナタがした事がどれほど重大かって理解してよね!最上級厳戒態勢で海軍が待ち構えていてもおかしくなかったのよ!?」
「あーハイハイ。分かりました〜・・・ったく、どこぞの母親か?■■■、そんなんじゃモテねェぞ?」
「・・・・・・そうです、
かぁあああッ!! 」
更にシャンクスの頭を殴ると、ベンの方へ向き直る
「聞いても良いですか?」
「何だ?」
「これから、どうするんですか?」
「・・・さぁな。そこで倒れてる頭に聞いてくれ」
「海軍は登録されている全海賊の中でも、アナタが一番の知略・・・知将として捉えていたわ。そのアナタより、この人が優れているだなんて
あり得ないわ 」
「・・・フッ、誉め言葉として貰っておく。だが、いざと云う時は、あの人の方がアタマがキレる」
■■■は“そんなの信じない”と大きく首を振った
「そんな事よりも、お頭の手当てしてやれ」
「・・・ほっとけばどうですか?」
「んなワケに行くかよ」
ヤソップは、そっとシャンクスを突っつきながら様子を見る
「・・・ッテテテテ。本気で殴るヤツが居るかよ〜・・・」
「大丈夫か?」
「ああ。ベックマン、今から進路を変えるぞ」
「どこに行くんだ?」
「・・・エースはもう止められねぇ。ティーチも動き始めている・・・いずれ、全世界を巻き込んだ戦争が起こるだろう」
シャンクスの言葉に、船内が静まり返った
「戦争・・・」
「そうだ。海賊と海軍の戦争、それだけじゃない。海賊同士、海軍同士の戦争に発展してもおかしくない位、今、世界は暴走している・・・」
「そんなに黒ひげ・・・ティーチは手におえないの?」
「今の時点では何とも云えない。だが、エースは遅かれ早かれティーチに敗れるか、海軍に捕らわれる可能性がある」
「頭・・・まさか黒ひげんトコに乗り込む気じゃ・・・!?」
近くに居た船員が呟く
「いや、黒ひげの所には行かねぇ・・・行くのは、ヤツの所だ」
「ヤツ・・・?」
「ああ。この先を縄張りにしているカイドウの所だ」
「カイドウ・・・もう一人の四皇じゃない!何で!?」
「理由はあとで教えてやる。ベックマン、船を出すぞ」
「了解」
シャンクスのやろうとしている事が読めず、頭を抱える■■■
「白ひげよりは大丈夫だけど、四皇同士の接触は厳戒態勢レベルなんだってばぁああああ!!!」
カイドウの元へ向かおうとする赤髪海賊団
ティーチを追い船を出した白ひげ海賊団
時は刻一刻と、大きな渦を巻いて皆を飲み込もうとしていた
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