B
「ねぇ・・・分かってるの?この偉大なる航路で四皇のアナタと、白ひげ・・・エドワード・ニューゲートが接触しようとしている。きっと軍の艦隊もやって来るわ!今ならまだ間に合う、お願い!引き返して!!」
■■■は必死に説得を試みる
「だーかーら!!引き返さねぇし、政府だろうが艦隊だろうがドンと来いってんだ!おれ達は海賊だぞ?」
「頭、■■■は海賊ではないぞ」
「良いじゃねぇか!もう海賊みてぇなモンだろ?」
「いや、海賊にされちゃ困るんですけど・・・色々と」
確かに私は海軍を辞めてきたつもりではあるが、海賊になるためにこの船に乗っているワケじゃない
「頭・・・さっそく海軍のお出ましだ」
「ウソ!?いくらなんでも速すぎる!!・・・想定外だ」
「たった1隻だ・・・潰すぞ」
「待って!余計な戦闘はしない方が良い。寧ろ1隻だから逃げ切れば良い・・・」
「しかし、砲撃は免れないぞ?・・・ほら、大砲が向かって来たぞ」
ベンが煙草に火を点けながら、砲弾の方へ向き直る
「■■■」
「・・・はい」
「確かに無駄に戦闘する事で戦力を欠くことはある。しかし、コレは海賊と海軍・政府の戦闘だ。たった1隻であろうと、おれ達の敵なんだ」
「・・・・・・」
シャンクス達が云う事も分かっている
「分かってる・・・分かってるよ」
口唇を噛み締め、言葉を消しながら俯く
「大丈夫だ。白ひげに伝えるべきことを伝えたら、すぐに撤収だ」
シャンクスは■■■の頭をグチャグチャに撫でまわすと、ニカッと笑った
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