Romance Dawn | ナノ

B


「ん・・・ココは・・・?」

「お、気が付いたか?ココはレッドフォース号の中だ」

「レッドフォース号・・・」


女は辺りを見回し、ベッドサイドにいる男を見る


あ、赤髪の・・・シャンクス!!

「そうだが?」

「・・・何故、四皇とも云われるアンタが・・・?」

「何故って・・・浜辺で倒れてたからなぁ」

「浜辺で・・・そっか、助けてくれのか・・・ありがとう」


女は頭を下げる


「寄せよ、そんな大したことしてねぇんだから」

「でも・・・」

「ところで、アンタ・・・能力者だよな?」

「え・・・?」

「海で溺れたんだろ?」

「・・・能力者じゃなくても溺れると思うけど?」

「いや、アンタは能力者だ」

「・・・その根拠は?」


赤髪の自信に満ちた顔に、たじろぐ女


勘だ!俺、勘は良い方なんだよ!!

「うわぁ・・・」

「な?能力者だろ?」


シャンクスの輝く瞳に、どうしても否定出来なくなってしまった


「・・・そ、そうだけど」

「おぉ〜!!で、何の能力なんだ?」

「云わなきゃダメ?」

「勿論。是非、聞きたい」

「・・・私の名前は■■■。自然系・エアエアの実の能力者」

「自然系かぁ」

「赤髪」

「何だ?」


■■■は真剣な眼差しでシャンクスを見る


「お願いがあるの」

「どうした?」

「私が能力者という事を他の人には黙っていて欲しいの」

「何で?別に良いじゃないか?」

「いや、色々と困るのよ。あと・・・」

「あと?」

私をこの船の人質として置いて欲しいの

「・・・は?」


突然の申し出に、シャンクスの目が点になる


「この船の人質にして欲しいの」

「何でまた」

「追われてるの。だから、少しの間だけで構わないから、人質として置いて欲しいの」

「追われてるって・・・誰にだ?」

「海軍・・・とだけ云っておくわ。今はそれ以上、云えないの」


■■■は俯き、目を伏せる


「・・・分かった。この船に置いてやる」

「ホント?」

「あぁ。だが、条件がある」

「条件?」

「人質と云うのは名目上だ。この船のクルーとして働いて貰う。それと・・・」

「それと?」

「近い内に、お前の事を洗いざらい喋って貰う。相手は海軍だ、そう簡単に姿を晦ますなんて出来ないぞ?良いな?」

「・・・ハイ」


シャンクスは一瞬だけ睨むと、すぐにニッカリと笑みを溢した

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