Romance Dawn | ナノ

A


「おーい!!」

「・・・頭、念のために聞く。何だ、それは?

「あ、コレか?拾った!!


どこで拾ったんだ!?

ベンは呆れながらシャンクスに訊く


「ってワケだよ」

「なるほど?浜辺を散歩してたら、波打ち際に倒れてたのがこの女で?それを頭が拾ってきた・・・と?」

「そうだ!」


若干ドヤ顔のシャンクスに、最早ベンは何も云えなくなっていた


「でな?コイツ、能力者だと思うんだが」

「能力者?」


ベンがベッドに寝ている女を訝しげに見る


「船医は何て云ったんだ?」

「多分そうだろうってな。あと、凍傷も酷いそうだ」

「凍傷?・・・冬島からでも来たのか?」

「いや、左腕だけなんだ。しかも、相当な深手らしい」

「・・・まさか、大将・・・青雉絡みか?」


ベンは紫煙を燻らせながら、宙を見て考える


「こんな小娘に青雉が絡むか?」

「能力者で、しかも海賊だったら可能性はあるぞ?」

「・・・たった一人でか?無茶な話だろ」

「だな・・・起きるまで待つか」


ベッドで寝ている女を見遣り、シャンクスとベンは医務室を出て行く

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