第2回リクエスト祭 | ナノ


「ハイ、どうぞ」

「・・・何で、ウナギなんだ?」

「え?」

「何で、今日はウナギなんだ?」

今日は土用の丑の日ですよ?

そうだったか・・・


ベンさんは忙し過ぎて、日付の感覚すらおかしくなっていたようだ


「そんなに忙しいんなら、尚更、コレ食べなきゃですね?」

「・・・だな」

「シャンクスさんに“休みをくれ”って、おねだりしてみたらどうですか?」

「頭に?・・・・・・全力で嫌だな

「な、何で!?」


出された鰻を頬張りながら、他愛のない会話をする


「俺が働かないと、あの会社は速攻で倒産するぞ?」

「えぇ!?」

「あの頭が会社経営出来る筈がねぇだろ?」

「・・・失礼だけど、分かる気がするのは何でだろう?」

ノリと勢いだけで会社始めたんだ。頭が深く考えて会社起こすワケがない」

「会社って、ノリで起こせるものなの・・・!?」

「あぁ。少なくとも、あの人だけは出来るな」


ハマグリのお吸い物を啜りながら、ベンは“また忙しくなりそうだな”と呟いた


「べ、ベンさん・・・」

「何だ?」

「あのですね?」

「・・・・・・」

「いや、やっぱり良いです!」

「どうした?云いたい事があるなら、キチンと云っておけ」

「うぅ・・・怒りませんか?」

内容に寄る


ベンは、片方だけの口角を上げ●●●を見つめる

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