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「ハイ、どうぞ」
「・・・何で、ウナギなんだ?」
「え?」
「何で、今日はウナギなんだ?」
「
今日は土用の丑の日ですよ? 」
「
そうだったか・・・ 」
ベンさんは忙し過ぎて、日付の感覚すらおかしくなっていたようだ
「そんなに忙しいんなら、尚更、コレ食べなきゃですね?」
「・・・だな」
「シャンクスさんに“休みをくれ”って、おねだりしてみたらどうですか?」
「頭に?・・・・・・
全力で嫌だな 」
「な、何で!?」
出された鰻を頬張りながら、他愛のない会話をする
「俺が働かないと、あの会社は速攻で倒産するぞ?」
「えぇ!?」
「あの頭が会社経営出来る筈がねぇだろ?」
「・・・失礼だけど、分かる気がするのは何でだろう?」
「
ノリと勢いだけで会社始めたんだ。頭が深く考えて会社起こすワケがない」
「会社って、ノリで起こせるものなの・・・!?」
「あぁ。少なくとも、あの人だけは出来るな」
ハマグリのお吸い物を啜りながら、ベンは“また忙しくなりそうだな”と呟いた
「べ、ベンさん・・・」
「何だ?」
「あのですね?」
「・・・・・・」
「いや、やっぱり良いです!」
「どうした?云いたい事があるなら、キチンと云っておけ」
「うぅ・・・怒りませんか?」
「
内容に寄る 」
ベンは、片方だけの口角を上げ●●●を見つめる
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