第2回リクエスト祭 | ナノ


「あ、買い物行って来なきゃ」


今日は旦那の帰りが少し遅い


「あぁ〜ッ!財布忘れたッ!!」


バタバタと玄関から舞い戻る


「早くしないと無くなっちゃうよ・・・」


独り言を云いながら、さっき脱いだ靴を履き玄関を出る





ベン・ベックマンの日常







『お、●●●ちゃん!今日は何にするんだい?』

「えっとね、今日はハマグリ下さい」

『はいよ!今日はオマケだ!』

「あ、ありがとうございます」


魚屋のおじちゃんから、ハマグリの量をオマケして貰った





『やぁ、●●●ちゃん!今日はどうする?』

「えっと・・・三つ葉を」

『はいよ。でも、三つ葉だけで良いのかい?』

「えぇ。今日は、ほら・・・ね?」

『・・・・・・あぁ。』


八百屋のおばちゃんから三つ葉を受け取ると、次の店へと向かう





「・・・あ」

「あ・・・」


次の店に向かおうと方向を変えると、ある男が目の前に立っていた


「ベンさん・・・」

「●●●・・・」


お互い、片手には買い物をしたであろうビニール袋が下がっていた


「もしかして・・・?」

「・・・あぁ、買ったぞ」

「被ったぁああああッ!!」

「被ったとかの問題じゃないだろう?今日は俺が買い物当番だろ?」

「そ、そうだけど!遅くなるって云ったじゃない!!」

「・・・云ったか?

ガンガン云いましたよ?今日の朝に

「そうだったか・・・まぁ、気にするな」


ベンはニヤリと笑う


「気にはしないけど・・・」

「●●●、あとは何を買うんだ?」

「あ、あとはそこのお店だけ」


あと数十歩で届くであろう店を指差す


「なら・・・」

「ん?」

一緒に行くか


そういうと、ベンは●●●に手を差し伸べる


「・・・う、うん」

「どうした?」

「いや、別に!」

「そうか」


差し出された手が握られたと同時に、目的の店に向かう


「オイ、着いたぞ?」

「あ、うん!ごめん下さい。予約してた・・・」


目的の物を受け取ると、そのまま手を繋いで帰路に着いた

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