第2回リクエスト祭 | ナノ

A


「●●●〜?高校生に告られたって?良かったなぁー!」


明るく、特に悪気はない様子でガハハハと笑うシャンクス


黙れ、下等動物め

「いや、おれ、決してバカにしてませんから!」


シャンクスが既に涙目だ


「ってか頭も頭だが、●●●、まさか高校生の告白にときめいたりしてねぇよな?」

「え?」


ヤソップが放った一言で、何故か恋バナがスタートしてしまった


「お前、もしかして男に告白されたの・・・コレが初めて!?」

「いや・・・その、ねぇ?Hahahahaha」

「何でローマ字なんだよ?ってか、マジかよ」


この短いようで長かったような人生の中で

殿方に愛を囁かれた事は、あるようでなかった


「そういうヤソップさんはどうだったんですか?」


回答に苦しくなり、ヤソップに話題をすり替える●●●


「おれか?おれはカミさん一筋だったからなぁ」

「・・・聞いた私がバカでした」


つまんないこと、この上ない


「ルゥさんはどうですか?」

おれに聞いてどうするんだ?

すみませんでしたッ!!


ルゥさんは、昔から肉一筋だったようです


「・・・社長は?」


この人に聞いたところで、何となく答えは分かる


「おれは・・・」

「社長って付き合った女に刺されてしまいそうですよね?」

「どーゆーこと!?」

「何か、知らず知らずに人を傷付けてて、女の人に恨まれてそうってイメージです」

「キミの中で、おれってそんな男に見えてたの・・・?おれ、悲しい・・・」


シャンクスが両手で顔を覆い、泣き崩れた


「ベンさんはどうですか?」

「人並みに付き合ったが、長続きはしなかったな」


何が原因で長続きしなかったのか、とても興味があるんだが

聞いても良いんだろうか?


「でもよ、結局、大学で再会してヨリ戻してたよな?」

「何ですと!?」


社長、何故、アンタが知っているんだ!?


「まぁ、それがウチの嫁だ」

「・・・え!?」


ビックリし過ぎて、ベンさんを2度見してしまった


「●●●」

「はい」

「お前は知らないだろうが、頭は意外とモテるぞ


“意外と”って所がポイントらしい


「社長、見た目だけはそれなりに良いですからねぇ・・・若かりし頃も、それなりにイケメンだったんでしょうね?」

「イケメンって誉めてくれてありがとう。でもね、涙が止まらないよ・・・」


シャンクスは再び、両手で顔を覆い泣き崩れた


「で、●●●、お前どう答えたんだ?」

「何をですか?」

「何をって、告白してくれた高校生に返事、したんだろ?」

・・・してません


●●●の発言に、4人が2度見した


「何でだ!?」

「一生に一度かも知れねぇぞ?」

「勿体ねぇって、若い男だぞ?」

「もっと積極的になれよ、干物女ッ!!」


云いたい事をバンバン云ってくれるな、おっさん達め


犯罪者にはなりたくないんで・・・

「・・・あぁ」

「未成年だもんな、あっち」

「若過ぎたか・・・」

「一生干物女だな、●●●」


犯罪者になるよりはマシだろ、干物女の方が・・・







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