A
「●●●〜?高校生に告られたって?良かったなぁー!」
明るく、特に悪気はない様子でガハハハと笑うシャンクス
「
黙れ、下等動物め 」
「いや、おれ、決してバカにしてませんから!」
シャンクスが既に涙目だ
「ってか頭も頭だが、●●●、まさか高校生の告白にときめいたりしてねぇよな?」
「え?」
ヤソップが放った一言で、何故か恋バナがスタートしてしまった
「お前、もしかして男に告白されたの・・・コレが初めて!?」
「いや・・・その、ねぇ?Hahahahaha」
「何でローマ字なんだよ?ってか、マジかよ」
この短いようで長かったような人生の中で
殿方に愛を囁かれた事は、あるようでなかった
「そういうヤソップさんはどうだったんですか?」
回答に苦しくなり、ヤソップに話題をすり替える●●●
「おれか?おれはカミさん一筋だったからなぁ」
「・・・聞いた私がバカでした」
つまんないこと、この上ない
「ルゥさんはどうですか?」
「
おれに聞いてどうするんだ? 」
「
すみませんでしたッ!! 」
ルゥさんは、昔から肉一筋だったようです
「・・・社長は?」
この人に聞いたところで、何となく答えは分かる
「おれは・・・」
「社長って
付き合った女に刺されてしまいそうですよね?」
「どーゆーこと!?」
「何か、知らず知らずに人を傷付けてて、女の人に恨まれてそうってイメージです」
「キミの中で、おれってそんな男に見えてたの・・・?おれ、悲しい・・・」
シャンクスが両手で顔を覆い、泣き崩れた
「ベンさんはどうですか?」
「人並みに付き合ったが、長続きはしなかったな」
何が原因で長続きしなかったのか、とても興味があるんだが
聞いても良いんだろうか?
「でもよ、結局、大学で再会してヨリ戻してたよな?」
「何ですと!?」
社長、何故、アンタが知っているんだ!?
「まぁ、それがウチの嫁だ」
「・・・え!?」
ビックリし過ぎて、ベンさんを2度見してしまった
「●●●」
「はい」
「お前は知らないだろうが、頭は
意外とモテるぞ 」
“意外と”って所がポイントらしい
「社長、
見た目だけはそれなりに良いですからねぇ・・・若かりし頃も、それなりにイケメンだったんでしょうね?」
「イケメンって誉めてくれてありがとう。でもね、涙が止まらないよ・・・」
シャンクスは再び、両手で顔を覆い泣き崩れた
「で、●●●、お前どう答えたんだ?」
「何をですか?」
「何をって、告白してくれた高校生に返事、したんだろ?」
「
・・・してません 」
●●●の発言に、4人が2度見した
「何でだ!?」
「一生に一度かも知れねぇぞ?」
「勿体ねぇって、若い男だぞ?」
「もっと積極的になれよ、干物女ッ!!」
云いたい事をバンバン云ってくれるな、おっさん達め
「
犯罪者にはなりたくないんで・・・ 」
「・・・あぁ」
「未成年だもんな、あっち」
「若過ぎたか・・・」
「一生干物女だな、●●●」
犯罪者になるよりはマシだろ、干物女の方が・・・
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