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『あの!君が転校して来てから、ずっと好きでした!!』
「いや、あの・・・おーい」
今、めっちゃ困ってます
恋 バ ナ
「ただいま戻りましたぁ」
「おう、戻ったか」
「ベンさーん・・・もう、ヤダこの仕事ぉ・・・」
「なに云ってやがる、これは●●●、お前にしか出来ねぇよ」
「困るんですけど、マジで・・・」
依頼が来てから1ヶ月間、私はとある高校へ潜入していた
「何で私なんですか?」
「お前、おれ達4人が生徒のフリして潜入出来ると思うか?」
「
ムリですね、確実に 」
「だろ?なら、調査完了まで働け、女子高生」
「じょ、女子高生って・・・高校卒業して何年経ってると思うんですか・・・」
ベンさんなら、先生のフリして潜入出来ただろう
しかし、今回は生徒のフリをして潜入しなければ調査が出来ないモノだった
「おっさん4人が生徒のフリするより、数倍マシだろ?」
自分が学生のフリをしている姿を想像したのか、眉間にシワが寄るベン
「今日は特に大変だったんですから・・・」
「何かあったのか?」
「いや、あったって云えばあったんですが、なかったと云えばなかったです」
「どっちなんだ」
フーッと紫煙を吐き出すと、ニヤリと笑った
「まさか・・・
年下にでも告られたのか? 」
「ギャフンッ!!」
云い当てられた!!
「正解か?良かったじゃねぇか、お前をまだ女として見てくれる奴がこの世に居てくれて」
「良かったのかもしれませんが、その含みのある云い方が気になります・・・」
この会社の人間は、誰一人として私に優しくはないようです
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