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「・・・何してんだ?」
「あ、スモーカーさん。ちょっとね、昔の写真を見つけて・・・ほら」
そう云って差し出されたのは、もう随分と前の写真だった
「棄てちまえ、そんな写真」
「えぇ〜嫌よ。大事な思い出なんだから」
スモーカーの憂鬱
「コレ、覚えてる?」
「・・・チッ」
「何で舌打ちするの?」
「んな恥ずかしいモン、棄てちまえ」
「もう!何でもかんでも“棄てちまえ”っておかしいでしょ!?」
●●●はプクーッと頬を膨らませた
「んな写真、男には恥でしかねぇんだよ」
「そんなことないよ?名誉の負傷って感じじゃない!」
「名誉でも何でもねぇ、ただの傷だ」
「そう?」
「あぁ」
「でも・・・あの時は焦ったよ?ホント、死んじゃうんじゃないかって思ったんだから」
「・・・チッ」
スモーカーは葉巻に火を点けると、そっぽを向いてしまった
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