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「誰だテメェ」
「ん?俺?サッチ」
「あぁ、テメェがこの女の彼氏か」
「ん〜・・・違うんだよな、コレが」
「はぁ?」
「彼氏候補の1人・・・って事にしておいてよ」
3人組と会話をしながら、●●●の許へ歩いて行くサッチ
「コレ、忘れたでしょお〜?」
ハイ、と小銃を渡す
「サッチ・・・」
「あのね、どっか行くんなら、ちゃんと話してくれなきゃダメでしょ!?サッチ泣いちゃうッ!!」
「・・・へ?」
「船に戻ったのかと思って、医務室に行ったらまだ帰って来てないって云われちゃうし・・・」
「探して・・・くれてたのか・・・?」
「当たり前じゃない」
そう云うと、ウインクをする
「さ、帰ろう?エースのお土産買わないと」
「え・・・あ、うん」
手を取られ、立ち上がる
「あのさ、勝手に話進めてんだけどさ?帰っちゃ困るよ?」
「アンタは良いけど、この女だけは置いてってね?」
「別に彼氏でもないんだしぃ?」
●●●の手を掴む男
「痛ッ!離せ・・・離せッ!!」
「彼氏じゃないよ?でもね・・・
他人に云われると傷付くから、やめてくれる? 」
「・・・おーい、サッチー?」
サッチの怒りは、矛先が若干違うようだ
「まだ分かんねぇの?3人と1人じゃ勝てないでしょ?」
「アンタ、丸腰だし」
「悪いけど、こっちは丸腰ってワケじゃないから」
そう云って、ナイフやら何やらを取り出す
「はぁ・・・サッチ兄さんの優しさを無下にしちゃって・・・」
「なに云ってんだよ!」
「強がんのも大概にしろよ?」
「勝てないからって、諦めたのぉ?」
男たちがサッチと●●●を囲む
「あのね、おれ、あんまりケンカとか好きじゃないのよ」
「なら、女置いてどっか行けよ」
「オッサンに用はねぇんだよ」
「バイバーイ」
「だから・・・おれが笑ってる内にさっさと失せろって云ってんだよ」
ド―――ンッ!!
「サ・・・チ・・・」
「っと、ヤベ」
「あ、悪ぃ」
「・・・・・・」
「エース、お前、留守番じゃなかったか?」
「あ?あぁ、●●●が行方不明って聞いてつい・・・」
エースの覇気で気絶してしまった●●●を抱え、立ち上がるとマルコやイゾウ達も到着していた
「お前ら・・・何で?」
「そりゃ、大事なドクターが行方不明ってんじゃ、一大事だろい?」
「ってか、エースなんてオヤジに許可貰いに行ってまで来たからな?」
「だってよ、じゃなきゃ、始末書書かせるってマルコが!!」
「ハイハイ、お前らの●●●に対する愛はよーく分かった!でもね?何で・・・何で・・・何でおれに良い所をくれないの!?」
サッチが涙ながらに訴える
「サッチだから」
「ってか、サッチだから」
「無論、お前だからだよい」
「お前らなんて嫌いだッ!!」
そう云いながらも、サッチは満面の笑みを浮かべる
夏のサッチカーニバル
「ん・・・」
「気が付いたかい?」
「ココは?」
「モビーだよ?ってか、君のお城さ」
「そっか・・・痛・・・」
「無理すんなよ?覇気食らってんだから」
「エースの奴・・・加減ってモンを知らねぇな」
頭に手を当て、小さく左右に振る
「なぁサッチ」
「ん?」
「アイツら、どうなったんだ?」
「・・・さぁ?マルコ達に任せたから」
「そっか・・・サッチ?」
「何だい?」
「ありがと」
「・・・何!?」
「
ありがとって云ってんの! 」
「・・・フフ、ハハハ!どういたしまして!!」
「お前が来てくれなかったら、どうなってたか・・・」
「そうだね・・・あの綺麗な足がアイツらに良いように扱われちゃうのかと思うと、怒りで我を忘れそうになったよ」
「足だけかいッ!!」
「いや、●●●が・・・」
突然、真面目な顔をするサッチ
「●●●がいないって気付いた時、本当に焦ったよ・・・」
「サッチ・・・」
「その時、本当に思った。おれ、やっぱ●●●のことが」
「
あぁああッ!!エースのお土産ッ!! 」
「え?・・・えぇええええッ!?今!?この大事なこと云おうとしてる、この瞬間にエースのお土産ぇッ!?」
「サッチ、買いに行こうッ!!約束したんだ、アイツ、また拗ねるぞ!?」
「サッチさんも拗ねちゃおうっかなぁあ・・・」
頬を膨らませ、そっぽを向くサッチ
「だから、デートのやり直しだって云ってんだよ」
「・・・は?」
「お前の誕生日の時、約束しただろ?デートするって」
「う、うん」
「ほら、行くぞ?」
「ハーイッ!!」
こうして、夏島散策をやり直したんですが・・・
やっぱり●●●には想いが伝わっていない様子でした
END
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