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「な、内容に寄るって云われると・・・」
●●●は俯いて、押し黙ってしまう
「●●●」
「ハイ」
「ちゃんと云え」
「・・・な、内容に寄るんですよね?」
「お前には冗談が通じないのか?」
「じょ、冗談だったんですか!?てっきり怒られちゃうかと・・・」
「怒るワケないだろ?」
ベンは少し困った顔をする
「良かったぁ」
「で?話ってなんだ?」
「へ?」
「俺は怒らないって云っただろ?云ってみろ」
ベンは残りをかき込むと、●●●が云い出すのを待っている
「あ、あの・・・」
「ん」
「
か、家族が・・・欲しいです! 」
「・・・ッ・・・」
「だ、ダメですか!?」
「ダメ・・・じゃ、ないが・・・」
●●●の突然の申し出に、驚きを隠せないベン
「ないが?」
「云ってる意味、分かってんだろうな?」
「云ってる・・・意味?」
「あぁ」
「・・・〜ッ!!!!」
眼を見開く●●●を見て、ベンはニヤリと笑う
「そうだな?2人だけじゃ寂しいしな・・・」
「い、いや、やっぱりまだ・・・大丈夫です!」
「遠慮するな」
「遠慮なんかじゃないですよ!?」
ベンに見つめられて、漸く自分の云った事に気付いて焦り始める●●●
ベン・ベックマンの非日常
「●●●、お前、コレが目的で今日、鰻出したのか?」
「ち、違います!誤解ですからッ!!今日は土用の丑の日だからって云ったじゃないですか?」
「土用の丑の日、
昨日だろ?」
「昨日?・・・えぇえええええッ!?」
「驚きすぎだろ?まぁ、ウチは昨日食べてないから、丁度良かったがな?」
「絶対、ご近所さん勘違いしてるよぉおおお・・・」
「・・・勘違い?」
「私、今日が土用の丑の日だと思ってたから・・・」
「2日連続で鰻を食べる家庭・・・」
「誤解が辛いよぉおおおおッ!!」
「いっそ、誤解が本当になれば良いんじゃねぇのか?」
「本当に?」
「あぁ。楽しみだな」
「・・・そうですね♪」
END
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