第2回リクエスト祭 | ナノ


「な、内容に寄るって云われると・・・」


●●●は俯いて、押し黙ってしまう


「●●●」

「ハイ」

「ちゃんと云え」

「・・・な、内容に寄るんですよね?」

「お前には冗談が通じないのか?」

「じょ、冗談だったんですか!?てっきり怒られちゃうかと・・・」

「怒るワケないだろ?」


ベンは少し困った顔をする


「良かったぁ」

「で?話ってなんだ?」

「へ?」

「俺は怒らないって云っただろ?云ってみろ」


ベンは残りをかき込むと、●●●が云い出すのを待っている


「あ、あの・・・」

「ん」

か、家族が・・・欲しいです!

「・・・ッ・・・」

「だ、ダメですか!?」

「ダメ・・・じゃ、ないが・・・」


●●●の突然の申し出に、驚きを隠せないベン


「ないが?」

「云ってる意味、分かってんだろうな?」

「云ってる・・・意味?」

「あぁ」

「・・・〜ッ!!!!」


眼を見開く●●●を見て、ベンはニヤリと笑う


「そうだな?2人だけじゃ寂しいしな・・・」

「い、いや、やっぱりまだ・・・大丈夫です!」

「遠慮するな」

「遠慮なんかじゃないですよ!?」


ベンに見つめられて、漸く自分の云った事に気付いて焦り始める●●●


ベン・ベックマンの日常



「●●●、お前、コレが目的で今日、鰻出したのか?」

「ち、違います!誤解ですからッ!!今日は土用の丑の日だからって云ったじゃないですか?」

「土用の丑の日、昨日だろ?」

「昨日?・・・えぇえええええッ!?」

「驚きすぎだろ?まぁ、ウチは昨日食べてないから、丁度良かったがな?」

「絶対、ご近所さん勘違いしてるよぉおおお・・・」

「・・・勘違い?」

「私、今日が土用の丑の日だと思ってたから・・・」

「2日連続で鰻を食べる家庭・・・」

「誤解が辛いよぉおおおおッ!!」

「いっそ、誤解が本当になれば良いんじゃねぇのか?」

「本当に?」

「あぁ。楽しみだな」

「・・・そうですね♪」


END

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