学パロ26【ほぼ全員】
「エースー!!」
「ん?・・・あ、●●●。はよ」
「雪、降ったねぇ。寒いよ」
「あぁ、スゲェ寒ぃ・・・」
昨晩から降っていた雪は、朝になっても止まずにいた
「あ、マルコ先輩だ。せんぱーい!!」
「・・・あ?」
「マルコ、機嫌悪くねぇか?」
「朝っぱらからこんなに寒ぃんだ、腹も立つだろい?」
マルコは朝から不機嫌のようだが、ちゃんと●●●達の相手をしてくれる
「あそこにいるのって・・・サッチ、先輩?」
「どうみてもサッチだろ」
「いや、髪型違うし」
「●●●、サッチを髪型だけで判断するなっていつも云ってるだろい」
「だって、今どきリーゼントってあの人くらいだから・・・」
サッチは朝からの雪で、自慢のリーゼントが崩れたようだ
「サッチせんぱーい」
「あ、●●●ちゃん・・・おれ、今日ダメだわ」
「いつもダメだろ?」
「そうだな、いつもダメだな」
「ちょっと、エースもマルコも酷いから・・・」
「そうだよ?サッチ先輩はちょっと残念なだけなんだから」
「うん、●●●ちゃんも酷いからね?」
サッチの心は既に壊れかけのレディオだった
「あれ?校門のとこ・・・シャンクス?」
「あ、ホントだ。シャンクスだ」
「赤髪のヤツ、何かゲッソリしてねぇか?」
「どうせ飲み過ぎだろ?」
シャンクスが学校に入っていく生徒を見届けながら、ヘロヘロになっていた
「どうしたの、シャンクス?綺麗なおねいさんにフラれたのかい?」
「飲み過ぎか?赤髪」
「ダメな大人にはならないように気を付けないとなぁ」
「ルフィのヤツ、何でお前を尊敬してんのかわかんねぇ」
「
朝一番の一言がそれって酷くないか?お前ら 」
シャンクスは持っていたスコップに凭れ掛かる
「おれはな?お前らが円滑に安全に学校に入れるように、朝から雪かきしてんだぞ?しかも、6時半から!!」
今は8時過ぎ
かれこれ2時間近く雪かきをしているんだな、このオッサン
「何でシャンクスだけなの?」
「スモやんとかは?」
「それは・・・その、ほら、アレだよ」
シャンクスの目が泳ぐ
「アレって何だよい」
「まさか、卑猥なもの?」
「卑猥なのはお前の頭の中身だろ、バーカ」
「酷い!!サッチ泣いちゃう!!」
「泣け泣け、卑猥リーゼント」
シャンクスだけが雪かきをしているのが不思議でならない
「おーいシャンクスー!!」
「あ、ルフィだ」
「ホントだ・・・って、エースと一緒に居なかったのに気付かなかった!!」
「気付けよ、アホ●●●」
「シャンクス、雪かきしてんのか?」
ルフィが嬉しそうにシャンクスを見つめている
「あ、あぁ」
「
昨日、職員室のガラス割ったから雪かきしてんのか? 」
ルフィの一言が、その場に居た全員の時を止めた
ゆきかき
「結局、シャンクスがダメ人間だったってことね?」
「ルフィ、アイツのどこが良いんだ?」
「カッコいいじゃねぇか、シャンクス」
「やめとけよい、ロクな大人になれねぇぞ?」
「そうだぞ、大人なのにガラス割っちゃうような人間になっちゃうぞ?」
シャンクスを残して、みんなは玄関へ入って行きました
「うわぁーん!!」
シャンクスは、昨日、椅子に引っかかって湯呑が飛んでいきガラスを割るという何ともマンガ的なミスで雪かきの刑になったそうです
END
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