学パロ19【エース+マルコ+サッチ】
「・・・●●●、それ、何?」
小さな桐の箱を持つ●●●を見る
「
へその緒 」
この一言から、事件は始まった
「何で持って来てんだよ、んなモン・・・」
エースは顔を顰める
「あ、知らないか。うちのクラス、家庭科で保育やるからって持って来いって云われたんだ」
「へその緒をか!?」
「いや?赤ちゃんの頃の思い出の品って云われたよ?」
「
チョイスが分からねぇ・・・ 」
よりによって、何でへその緒!?
思い出とか以前に、記憶すらないだろうに・・・
「おーい、お前達ぃ〜」
「何やってんだよい?」
サッチとマルコがやってきた
「あ、サッチ先輩、パイナポー先輩」
「いや、へその緒がだな・・・」
「「 は? 」」
2人は首を傾げた
「・・・で、●●●はへその緒持って来ちゃったかぁ」
「アホだろ、お前」
「だろ?」
「いや、立派な思い出でしょうに!!」
賛否両論。むしろ否定派しか居ない
「そういえば、ずっと不思議だったんだけど」
「何がだよい?」
「へその緒って、どうやって処理してんのかな?」
「「「
処理!? 」」」
●●●は、生まれた赤ん坊のへその緒の処理ってどうやっているのかが気になっているようだ
「そりゃ、切ってるんじゃねぇのか?」
エースが呟く
「確か・・・根本をクリップみたいなので止めてから切るって聞いたような・・・」
サッチ、何故知っている?
「凄いッ!サッチ先輩、何で知ってるの?」
「いや、2年の家庭科で習ったからね?マルコは覚えてねぇか?」
「記憶にねぇ」
「でも、●●●は何でそんな事を気にしてんだよ?」
エースが、桐の箱の中身を見て“ウワッ”と小さく云った
「あのさ、私ね?へその緒の処理って、根本で玉結びみたいにキュッて縛ってから切ってるんだと思ったんだ」
「違うと思うぞ?」
「相変わらず、頭の中は面白いな?」
「気持ちは分からんでもないよい」
マルコも似たような事を思っていたらしい
「だって、じゃなきゃへその緒から
出てっちゃうじゃない!! 」
「「「
何が!? 」」」
「お母さんから貰った、せっかくの栄養が!!」
「いや、無いだろ?それは・・・」
簡単にまとめると、●●●はお母さんと繋がっていたへその緒はホースみたいな役割だと聞いて、本当にホースのようなものを想像しており、生まれた後に処理をする際には結ばないと赤ちゃんから栄養分が飛び出して行くと思っていたらしい
へその緒
「エースは、へその緒見た事ある?」
「いや、ねぇな」
「サッチ先輩は?」
「俺?確か、小学生の頃に母ちゃんに見せて貰ったと思う」
「へぇ〜。パイナポー先輩は?」
「俺か?見た事はねぇな?ただ・・・」
「「「 ただ? 」」」
「
神棚に飾ってあるらしいよい 」
「「「 何で!? 」」」
皆さんは、自分のへその緒、見た事ありますか?
END
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