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学パロ15【エース+マルコ】


「・・・忘れてた」

「・・・そうかよ」



マルコに云われて気付いた●●●は、遅ればせながらエースの誕生日を祝う


「パイナポー先輩に云われて思い出した」

「・・・そんなもんか、幼馴染なんて」


柄にもなく拗ねるエース


「ゴメン」

「良いよ、別に。大した事じゃねぇし」


世間では正月だから、忘れられがちになる誕生日


「(●●●は覚えてると思ってた俺が浅はかだった・・・)」

「(マジで忘れてた・・・双六やってた日、誕生日だったのに・・・)」


お互いが無言になり、重苦しい雰囲気だけがこの場を支配する


「エース・・・?」

「んだよ?」

「お・・・怒ってる?」

「怒ってねぇよ」

「怒ってんじゃん!!」

「怒ってねぇって云ってんだろ!?」

「ほら怒ったー!!」

「・・・う」


堂々巡りの会話が徐々にエースを苛立たせる


別に怒ってねぇし、お前に祝って貰っても嬉しくねぇよ!!


苛立ちともどかしさから、思ってもいない言葉を発したと気付く


「・・・あぁそう」

「●●●・・・?」

エースのバカッ!!


●●●は走り去る


「●●●!!」


大声を出してみても、エースは追い掛ける事が出来ずにいた


おめでとう云えなくて



- 次の日 -


「・・・で?また喧嘩したのかよい」

「違うモン。エースとは絶交だモン」

「絶交って・・・小学生かよい」

「確かに忘れてたのは悪いと思ってるけど、“お前に祝って貰っても嬉しくない”って酷過ぎない!?」

「確かに。エースはアホでヘタレでどーしようもないバカだな」


●●●はマルコに向き直る


「そこまで云う事ないと思うよ?エース、イイ奴じゃん」

「・・・・・・まぁねぃ」

「でも、何かスッキリした!!ありがとう、パイナポー先輩」

「マルコだよぃ」

「へへッ」


ひとしきり愚痴を溢した後、●●●は立ち去って行った


「・・・・・・で、お前はどうすんだよぃ?」

「・・・・別に、どうもしねぇよ」

「素直じゃないねぇ・・・」


マルコの青空相談室は続く


END

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